道教委が小学校英語ｄｅトライ有識者会議　検証改善など課題に　３１年度の教育充実目指す

（道・道教委 2019-03-14付）

学識経験者や学校関係者など２０人が参加した

　道教委は十一日、札幌市内の道第二水産ビルで小学校「英語ｄｅトライ」有識者会議・成果報告会を開いた。千歳市教委、湧別町教委、帯広市教委の担当者が三十年度新たに実施した英語ｄｅトライの取組と成果を発表。三十一年度の英語教育の充実に向けて意見を交換した。＝関連記事「解説」欄＝

　学識経験者、学校関係者、各教育局の指導主事ら約二十人が出席した。

　開会に当たり、義務教育課の川端香代子主幹があいさつ。

　四月に実施される三十一年度全国学力・学習状況調査では、中学校の英語で「話すこと」に関する調査が導入されることなどにふれ、英語の「読む」「聞く」「書く」「話す」の四技能をバランス良く育てるため、千歳科学技術大学と連携して実施しているｅラーニングなど道教委の取組を紹介。英語教育のさらなる充実に向け、きたんのない意見を求めた。

　英語ｄｅトライの実施状況の説明のあと、千歳市教委の佐藤貢学校指導課長、湧別町教委の佐藤美貴教育総務課総務係主査、帯広市教委のグレン・シンボ外国語指導講師が実践発表。

　佐藤課長は、総合的な学習の時間の一環として、千歳空港で外国人旅行者と話す活動について報告。実際に英語を役立てることで、児童の自己有用感や自己実現への要求が向上したなどの成果を示し、教育課程の位置付けや検証改善サイクルの確立などを今後の課題として挙げた。

　このあと、会議の内容を踏まえて交流・協議。小学校英語ｄｅトライ、中学校Ｅｎｇｌｉｓｈトライアルなど、小・中学生の英語力向上を図る取組のさらなる改善・充実に向けて意見を交換したほか、外国語によるコミュニケーションを図る資質・能力をバランス良く育むため、領域統合型の問題や活用方法の工夫・改善について協議した。

(道・道教委 2019-03-14付)