札幌市の子どもの権利推進計画　３１年度に第３次計画策定　調査結果もとに施策検討

（市町村 2019-03-20付）

　札幌市は、子どもの権利推進計画の第三次計画を三十一年度内に策定する予定だ。子どもの権利の保障を進めるための総合的な計画。昨年十二月、計画策定に向けて、子どもの不安や悩み、権利保障の状況などを調査した。調査結果などをもとに、子どもの権利委員会で施策などを検討していく。

　市は、二十一年度「札幌市子どもの最善の利益を実現するための権利条例」（権利条例）を施行。翌年度、権利条例が目指す「自立した社会性のある大人への成長」「子どもの視点に立ったまちづくり」「権利侵害からの救済」の実現を目指して、第一次計画となる子どもの権利推進計画を策定した。

　第二次計画が新年度で期間満了となるのを受け、二〇二〇年度から五年間を計画期間とする第三次計画を策定することとした。

　第三次計画の策定に向け、昨年十二月、子どもに関する実態・意識調査を実施。大人・子どもそれぞれの普段の生活感覚や意識などのほか、共通項目として地域とのかかわり、子どもの権利保障状況などを把握した。

　この調査結果をもとに、第五期子どもの権利委員会を五月以降四回程度開き、第三次計画について検討する。

　検討テーマは、子どもの権利の効果的な広報の手法や内容のほか、学びや体験の機会の促進、家庭・学校・地域などにおける子どもの意見表明・参加の工夫などを想定している。

　今後、案を取りまとめ、パブリックコメントなどを経て、新年度内に第三次計画を策定する予定だ。

(市町村 2019-03-20付)