長万部町31年度教育行政執行方針 子の生きる力育成へ スクールカウンセラー配置継続(市町村 2019-03-20付)
長万部町教委・近藤英隆教育長
【函館発】長万部町教委の近藤英隆教育長は三十一年度教育行政執行方針において、地域の教育力を活用した取組として、学校運営協議会制度を効果的に活用し、児童生徒一人ひとりの生きる力の育成を目指すとした。また、不登校などの問題に対応するためのスクールカウンセラーの配置も継続。教職員の働き方改革では、昨年十月に作成した長万部町アクション・プランをもとに、負担軽減を図る取組を進めていくとした。
執行方針の概要はつぎのとおり。
▼幼・小・中・高・大学連携による教育活動の充実
幼稚園から大学まである本町の特色を最大限に生かし、教育機関が教育力を相互に活用し、高め合えるよう支援していく。
また、長万部町教育連携会議などを通じ、相互連携の場の拡充や、校種を問わず共通で取り組むべき課題についての協議を深め、学校教育活動の更なる充実を図る。
▼地域の教育力を活用した取組
学校運営協議会制度を効果的に活用し、児童生徒一人ひとりの生きる力の育成を目指し、学校における様々な学習活動に地域人材の活用機会を検討して、地域とともにある学校づくりを推進する。
▼学力・体力向上等への取組
全国学力・学習状況調査の実施および結果公表、町独自の標準学力テストの実施により、児童生徒の習得度等の把握に努め、学校の内外で学力の向上を目指す。
また、小学校では外国語教育活動の充実や三十二年度からの新学習指導要領を見据えた社会科副読本の改訂作業を進めるとともに、中学校での道徳の教科化への対応、郷土愛を深めるふるさと学習については、町立学校全体で推進していく。
体力向上に関しては、全国体力・運動能力、運動習慣等調査の実施および結果公表とともに、児童生徒の実態と課題を踏まえて、各学校における体育・健康に関する指導を工夫改善する。
▼特別支援教育への取組
特別な教育的支援を必要とする児童生徒については、特別支援教育支援員を配置するとともに、幼稚園・保育所、小学校、中学校が連携する教育支援委員会議などを通じて、就学相談や就学指導を適切に実施していく。
▼いじめ防止・不登校等児童生徒への取組
いじめの早期発見と解決に努めるなど、学校、教育関係機関と連携した取組を進めていく。
不登校等児童生徒については、学校適応指導専門員の配置と道教委事業を活用したスクールカウンセラーの配置を行うとともに、中一ギャップ問題未然防止事業の継続活用により、中学校への加配教員の配置、中学校教員による小学校への乗り入れ授業などを実施して、中学校での勉強に対する不安の解消に対応する。
▼学校における働き方改革の取組
昨年十月に策定した学校における働き方改革「長万部町アクション・プラン」に基づき、教職員の負担軽減にかかる取組を進めるとともに、勤務時間を意識した働き方の推進と学校運営体制の充実に努める。
▼高校支援
長万部高校については、制服購入費補助金、奨学金制度による支援のほか、通学困難な生徒・保護者に対しては、通学費補助金とスクールバスの効果的な運用により、継続的な支援を進める。長万部高の教育を地域とともに考える会への補助金交付や支援策の検討・協議を進めていく。
(市町村 2019-03-20付)
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