共和町３１年度教育行政執行方針　外国語巡回教員配置へ　非課税世帯の就学を支援

（市町村 2019-03-22付）

共和町教委・小林英樹教育長

　【倶知安発】共和町教委の小林英樹教育長は三十一年度教育行政執行方針において、小学校の英語力の向上とコミュニケーション力を育むため、外国語活動巡回指導教員を配置するとした。また、新たに高校へ進学する非課税世帯の生徒を対象に就学を支援する方針を示した。

　執行方針の概要はつぎのとおり。

【義務教育】

▼教育指導体制の充実

　各小中学校では、特別な支援を必要とする児童生徒に対して、個別指導や複数教師による指導を行うなど、学習サポートや学校生活支援を行う。

　特別支援教育の充実では、各小中学校の実情に応じて特別支援教育支援員を配置するとともに、言語に心配のある児童に対し、町内全小学校で活用が図られるよう、西陵小学校に通級指導教室を継続設置する。

　中学校では、入学間もない生徒の戸惑い（中一ギャップ）を解消するため、継続して加配教員による生徒指導を行う。

▼教育内容の充実

　学力の向上に向けては、全国学力・学習状況調査や標準学力テストの結果の分析によって、学校全体の傾向と併せて個別の学力や学習状況を把握した上で、課題を明らかにし、指導計画の改善と充実を図る。

　放課後や夏季・冬季の長期休業中に学習の場を設定し、習熟度に応じた補完的な学習サポートを実施するなど、基礎学力と学習習慣の定着に努める。

　外国語教育については、ＡＬＴ二人を継続配置し、英語教育の充実に努めるとともに、小学校の英語力の向上とコミュニケーション力を育むため、外国語活動巡回指導教員を配置し、小学校教員の授業づくりにかかわる指導助言等を行い、充実を図る。

▼教育環境の整備・充実

　新学習指導要領の全面実施を見据え、情報活用能力の育成が図られるよう、教育用タブレットなどのＩＣＴ教材備品を計画的に整備する。

　食育活動においては、食に関する体験を通じ、自然環境や地域産業とのかかわりについて理解を深めるため、ふるさと給食やバイキング給食などを行う。

▼地域に開かれた教育の推進

　コミュニティ・スクールの本格実施に向け、関係者と協議する。

【高校教育】

　高校生が安心して教育を受けられるよう、入学時における経済的負担の軽減を図るため、新たに高校へ進学する非課税世帯の生徒を対象に就学を支援する。

【社会教育】

▼社会教育の推進

　海外研修事業をはじめ、スポーツ・文化などの各種教室を開催するほか、世代間交流や親子での体験活動を提供する。

▼家庭教育の充実

　家庭・地域・学校・幼児センターと連携を図りながら、家庭教育学級などを開催する。

　寿大学やふるさと創生会との連携によって、昔遊びの伝承などの世代間交流事業や親子での体験活動を継続実施する。

【芸術文化】

▼芸術文化関連施設の利用推進

　開館二十年となる西村計雄記念美術館では、開館記念事業を実施する。

　かかし古里館では、先人達の開拓や生活文化の歴史を学ぶ学習機会の提供に努めるとともに、展示内容の充実を図る。

(市町村 2019-03-22付)