〝ほっかいどう学〟推進フォーラム　本道の魅力学ぶ機会を　準備会開き設立へ本格化

（関係団体 2019-04-18付）

子どもから大人まで学ぶ機会の創出に期待する新保氏

　特定非営利活動法人“ほっかいどう学”推進フォーラムの設立に向けた動きが本格化している。16日には、札幌市内の北海道開発技術センターで設立準備会が開かれた。前・札幌市立屯田小学校長で同フォーラムの設立に尽力している新保元康氏は、設立準備会開催後、本紙インタビューに応じ、本道の地理、歴史、産業における特徴的な魅力や、着々と進めてきた社会資本整備によって厳しい環境を克服し現在の暮らしが成り立っていることにふれ、「そうしたことを子どもから大人まで学ぶ機会を創出していきたい」と意気込みを語った。

　ほっかいどう学は、多くの人々が地域づくりに関心をもつ契機を創出するため、本道の魅力や地理、歴史、文化、産業等を子どもから大人まで幅広く学び、地域に関する理解と愛着を深めることを目的としている。

　新保氏は、2015年5月に開かれた国土交通省主催の北海道価値創造パートナーシップ会議ｉｎ網走で、ほっかいどう学の推進を提言。本道の資源・特性を生かしてわが国の直面する課題解決への貢献と地域の活力ある発展を図るため、国が策定する第8期北海道総合開発計画に盛り込まれた。

　特定非営利活動法人“ほっかいどう学”推進フォーラム」の設立は、多様な主体がかかわることで、幅広く取組の普及を図ることをねらいとしており、16日に設立準備会を開催した。

　新保氏は「子どもから大人まで北海道そのものを学ぶ機会が少なくなっている」と指摘。社会資本整備を着々と進め、わずか150年余で、定住人口が飛躍的に増えたことについても「意外と知られていない」とし、ほっかいどう学を通じて積極的に情報発信していく考えを示した。

　同フォーラムの活動については、広報活動、ほっかいどう学ツアー、研修、出前講座などを検討していることを説明。さらに、「北海道のことを学ぶ本が少ない」とし、ほっかいどう学に関する出版活動にも取り組む方針を示した。

　さらに、本道の成り立ちとインフラの役割などを盛り込んだ道内の社会科教員・大学生向けのほっかいどう学テキストの作成なども視野に入れているもようだ。

　なお、5月中旬にも設立総会を開催する見通し。賛同企業・団体・個人を広く募集する。

(関係団体 2019-04-18付)