道教委が高校配置計画検討協議会　帯広柏葉高で１間口減　十勝学区　中卒者２１８人減少

（道・道教委 2019-04-26付）

よりよい高校配置の在り方に向け協議を深めた

　協議会には、市町村長や高校長、市町村教委関係者、小・中学校長、ＰＴＡ関係者、商工会議所職員など約１４０人が出席。

　ＰＴＡ分科会のあと開かれた全体会では、十勝教育局の大橋則之局長があいさつ。道内の中学卒業者数の減少から高校の小規模化や再編が大きな課題になってくることを指摘。「活力ある教育活動を展開する観点から、“これからの高校づくりに関する指針”に基づいて取組を進めていくことを考えているため、理解と協力をお願いする」と呼びかけた。

　引き続き、唐川企画・支援担当課長と手塚主幹が説明。中で、唐川課長は道立学校間連携や小規模総合学科校などの高校魅力化推進事業、公立高校等生徒奨学事業、高校生徒遠距離通学費等補助制度などについて解説した。

　続いて、手塚主幹が本年度の十勝学区における生徒の進路動向や、今後の管内の中学卒業者数の推計などについて説明。本年度の入学選抜において２次募集後に清水高校、大樹高校、本別高校でそれぞれ１間口の減があったことを報告した。

　また、３３年度までの高校配置計画の見込みについて、管内中卒者が２１８人減少することが推計されるため、３３年度に帯広柏葉高普通科で１間口の減を計画していることを示した。

　このあと協議に移り、出席者や傍聴人から遠距離通学者への継続的補助の要望や１学級の人数に関する方針の抜本的改革を求める声が上がった。

　終わりに、山本明敏学校教育局高校配置担当局長が「今後における取組では、本日の意見を参考にさせていただく。これから来年度の受験生の進路動向を分析するなどして、配置計画を取りまとめていきたい」との考えを示した。

(道・道教委 2019-04-26付)