道教委のネットパトロール結果 3153件を検出 個人情報公開、中・高が大半
(道・道教委 2019-05-15付)

表
平成30年度ネットトラブル未然防止のパトロール結果(クリックすると拡大表示されます)

 道教委は、ネット上のいじめ等の未然防止、早期発見・早期対応を図るため、21年度からパソコンや携帯サイトにおける児童生徒にかかわる不適切な書き込み等の監視をするネットパトロールを実施している。

 道教委は、平成30年度ネットトラブル未然防止のためのネットパトロール結果をまとめた。道内児童生徒(札幌市所管分を除く、私立学校を含む)による不適切な書き込み件数は、3135件で29年度より2193件減少。内容は、個人情報の公開に関するものが3028件と全体の96・6%を占めた。校種別では、中学校と高校が大半を占め、小学校においては、低年齢での個人情報を公にした状態での利用は抑制的だった。利用サイトでは、ツイッターなどの携帯電話・スマートフォン対象のリアルタイムによる簡易ブログサービスが3069件と全体の97・9%を占めたほか、インスタグラムの利用者が徐々に増えていることが分かった。

 30年度における実施期間は、30年5月1日~31年3月12日。検出件数は、前年度比2193件減の3135件と大きく減少した。

 校種別では、小学校が7件、中学校が320件、高校が2807件、特別支援学校が1件。中学校と高校が大半を占める結果となった。

 内容をみると、個人や他者を特定または推測できる情報、個人情報の可能性のある情報など、個人情報の公開に関するものが3028件と全体の96・6%を占めた。

 生徒のモラルに対する指摘や校則違反、学校に対する悪評など「その他」に類するものが105件、飲酒や喫煙の投稿などの不良行為が2件。法令に違反する行為や行動予告などの不法行為、いじめ・中傷、自殺や家出の願望などのトラブルはいずれもゼロだった。

 小学校は、全体の件数は非常に少なく、低年齢での個人情報を公にした状態での利用は30年度も抑制的だった。

 利用サイト種別状況では、ツイッターなどの携帯電話・スマートフォン対象のリアルタイムによる簡易ブログサービスが3069件、97・9%と大半を占め、うち、3018件が個人情報の公開だった。授業中にスマートフォンを操作しているとみられる不適切行為を含む「その他」が50件あった。

 また、ツイッターに次いで検出数が多かったインスタグラムの利用者が徐々に増えていることも分かった。

 男女別では、男子が全体の58・2%、女子が38・7%、不明が3・1%となっている。

(道・道教委 2019-05-15付)

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