道教委が高校配置計画検討協議会 魅力ある高校づくりを 定時制は国の動向踏まえ整備 オホーツク管内3学区
(道・道教委 2019-05-20付)

オホ高校配置計画地域別検討協議会
東学区には約30人が出席した

 【網走発】道教委は14日から2日間、オホーツク管内の3会場で令和元年度第1回公立高校配置計画地域別検討協議会を開いた。オホーツク東学区では、4年度と5~8年度でそれぞれ0~1学級の調整が必要との考えを示した。協議では、多くの生徒が進学したいと思える魅力ある高校づくりを期待する声が多く上がった。

 オホーツク管内では、14日午前に北見高等技術専門学院で中学区、同日午後に網走市内のオホーツク・文化交流センターで東学区、15日に紋別市民会館で西学区の検討協議会を開いた。

 うち、東学区には小・中・高校や市町村教委などから関係者約30人が出席。

 開会に当たりオホーツク教育局の松本邦由局長は、急速な中卒者数の減少によって高校の小規模化が進む中、「高校の再編は避けて通ることのできない重要な課題」と強調。特色ある高校づくりや高校配置について、「本道の高校における教育水準を維持し、活力ある教育活動を展開する観点で、これからの高校づくりに関する指針に基づいて進めていきたい」と述べ、理解と協力を求めた。

 続いて、高校教育課の櫻井良之配置・制度担当課長と髙橋宏明主幹が公立高校配置計画の考え方などについて説明。

 4年度は学区全体で9人、5~8年度の4年間で23人の中卒者数の減が見込まれることから、それぞれ0~1学級の調整が必要との考えを示した。

 また、網走南ヶ丘高校定時制について、5月1日現在の在籍者が10人未満となり、その後も生徒数の増が見込まれない場合は再編整備を進めることとしているが、「定時制課程の在り方について国で検討が進められており、動向を踏まえることが必要」と述べた。

 協議では、2次募集後に1学級減となった斜里高校や、3年度に開校予定の女満別高校と東藻琴高校の統合による新設校について、多くの生徒が進学したいと思える魅力ある高校づくりを期待する声が上がった。

 中学区では、1学年1学級の高校のうち、地理的状況から再編が困難で、かつ地元からの進学率が高い高校について、地域連携特例校導入の検討が必要との考えを示した。

 西学区では、4年度の中卒者数について、学区全体で40人減を見通していることから1~2学級の調整が必要と説明した。

(道・道教委 2019-05-20付)

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