道教委が高校配置計画検討協議会―釧路学区 4年度 1~4学級調整 特色ある高校へ共通理解(道・道教委 2019-05-21付)
約80人が出席し、高校の在り方を話し合った
【釧路発】道教委は14日、釧路センチュリーキャッスルホテルで公立高校配置計画地域別検討協議会釧路学区を開いた。約80人が出席。特色ある高校づくりに向けて共通理解を図ったほか、地域や保護者などから要望を受けた。
釧路学区では、令和2年度に釧路工業高校と釧路北陽高校でそれぞれ1学級の減。その後も中卒者の増減から、令和4年度は1~4学級の調整、令和5~8年度は235人減ることから5~6学級の調整が必要であることが示されている。
釧路教育局の鈴木淳局長があいさつ。計画策定に当たり地域の高校配置、通学区域の実情や課題について協議する必要性を強調し、「特色ある高校づくり、高校配置について教育水準を維持し、活力ある教育活動を展開する観点に立って進めたい」と述べた。
このあと、道教委の担当者が「これからの高校づくりに関する指針」、公立高校配置計画などについて説明。
平成30年度における釧路学区の生徒の進路動向について、中卒者2009人のうち109人が石狩学区や十勝学区へ流出し、根室学区や十勝学区などから149人が流入していることが示された。
また、白糠高校や弟子屈高校など1学年1学級の高校のうち、地理的状況から再編が困難で地元からの進学率が高い高校については地域連携特例校の導入の検討が必要であるとした。
意見交換では「高校生が地元のガイドを務めたほか、町内のイベントに参加するなど経済効果を生み出している。町民にとって将来への期待は大きい」との意見があったほか、保護者からは「部活動や課外活動があるため通学事情を考慮してほしい」という声もあった。
私学関係者からは「私学も特色ある学校の一つとみて対応してほしい。中卒者が減る中、抜本的に改革すべき」「事務手続きを終えた入学予定者に対する公立高校の2次募集の在り方を見直してほしい」などの意見が出された。
最後に、山本明敏学校教育局高校配置担当局長は、多くの意見が出されたことに謝意を示し「高校入学者の進路状況や次年度高校入学を希望する生徒の進路動向を丁寧に分析し、配置計画案をまとめたい」と述べた。
(道・道教委 2019-05-21付)
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