道内公立高卒業生の就職率97・9%―道教委まとめ 過去2番目 30年度 9割以上が道内に
(道・道教委 2019-05-22付)

 道教委は、道内公立高校における平成31年3月卒業生就職決定状況をまとめた。就職率は、前年度比0・2ポイント増の97・9%で、過去最高値の平成29年度に次ぐ2番目を記録。全体の9割以上の生徒が道内に就職した。生徒が希望する職業は、事務、生産工程、サービスの順に高く、ここ数年、同様の傾向が続いている。道教委では、進路指導や就職支援の充実に向けた取組を継続するほか、インターンシップなどの各種取組の充実を図っていくこととしている。

 調査は、道内公立高校・中等教育学校231校を対象に実施。3月末に集計し、取りまとめたもので、15日の教育委員会会議で報告した。

 就職希望者7975人に対し、7807人の就職が決定。就職率は、97・9%で0・2ポイント増加した。

 各年度の就職率をみると、近年ほぼ横ばいの状況が続いている。

 うち、道内に就職した生徒は7123人で91・2%。

 内訳は、普通科が42・3%、職業学科が49・5%、その他の学科が8・2%。道外に就職した生徒は、684人で8・8%だった。

 職業分類ごとの就職者希望数の推移をみると、生徒が希望する職業は、事務、生産工程、サービスの順に高くなっており、ここ数年同様の傾向となっている。

 道教委では、高校生の就職決定に向けた取組として、すべての教育局にキャリアプランニングスーパーバイザー、道立高校6校に就職支援教員を配置し、各学校における進路・就職指導の改善・充実を図っている。

 また、進路指導教員や各教育局の担当者を対象に高校進路指導対策会議や新規高卒者就職対策会議を開催するとともに、進路だよりを発行し、各学校に対しての情報提供に努めている。

 キャリア教育・職業教育の充実に向けては、高校就職促進マッチング事業やキャリア教育・職業教育推進事業、インターンシップ推進事業などを実施。また、経済団体等に対して道関係部局と連携した雇用要請を行ったほか、就職未決定のまま卒業した生徒への支援として、就職相談などのきめ細かな指導に努めている。

 道教委は本年度もこれらの就職支援の取組を継続して行っていくとともに、総合的なインターンシップの実施や職業紹介パンフレットによる魅力発信など、各種取組の内容を充実させながら取り組んでいくこととしている。

(道・道教委 2019-05-22付)

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