道国公立幼稚園・こども園長会総会　新会長に坂田氏（札幌市白楊幼）　３ヵ年研究がスタート

（関係団体 2019-05-21付）

坂田恵子新会長

　道国公立幼稚園・こども園長会は１７日から２日間、ホテルライフォート札幌で第３２回総会・経営研究大会を開いた。研究主題「学びをつなぐ　質の高い幼児教育～学校教育の始まりとしての幼児教育を推進する国公立幼稚園・こども園」を掲げた３ヵ年研究をスタートするなど、年間活動計画を決定。役員改選では、新会長に札幌市立白楊幼稚園の坂田恵子園長を選任した。

　初日の開会式で加藤貴子会長があいさつ。幼児教育を取り巻く情勢にふれたほか、北海道を担う人材の育成について「それぞれの地域の特性を生かした園の経営および教育内容の充実が求められている」と話した。

　また、家庭や地域との連携の重要性を強調。総会・経営研究大会について「教員の資質・能力の向上や今後の幼児教育を考える重要な研修の場であり、全道の園長が一堂に会する貴重な機会。交流を深め、内容の充実した会となれば」と期待した。

　続いて、道教委の相馬哲也教育指導監と札幌市教委の長谷川雅英教育長が祝辞。相馬教育指導監は人格形成に当たって幼児期の重要性にふれ「教育活動の推進にリーダーシップを発揮してほしい」、長谷川教育長は「皆さんの指導・協力を得ながら、幼児教育の実践力を高めていきたい」とそれぞれ話した。

　議事に入り、本年度の活動方針を決定。「幼児期の学校教育としての幼稚園・こども園の在り方」「教員・保育士の資質向上」「特別支援教育の充実」など８項目の重点課題に掲げた。

　研究主題「学びをつなぐ　質の高い幼児教育～学校教育の始まりとしての幼児教育を推進する国公立幼稚園・こども園」の３ヵ年計画の１年目として、研究を進めることとした。

　役員改選では、新会長に札幌市立白楊幼の坂田園長を選任。

　坂田新会長は「皆さんの置かれている園の状況は様々。全国や各市町村の動きを皆さんに伝えたい」と話し、会の活動に当たって協力を求めた。

　このあと、道教委などの行政説明のほか、札幌新陽高校の荒井優校長が「“本気で挑戦する人”をどう育んだのか～学校経営の在り方」と題して講演。２日目は研究協議を行った。

　本年度の役員はつぎのとおり。＝敬称略＝

▽会長＝坂田恵子（札幌市白楊幼・新）

▽副会長＝畠山幸男（釧路市マリモ幼）、山崎淑子（共和町中央幼児センター）

▽監査＝高橋俊夫（愛別町幼児センター・新）、加藤貴子（札幌市あつべつきた幼・新）

▽事務局長＝松本美和（札幌市かっこう幼・新）

(関係団体 2019-05-21付)