北師同窓会が令和元年度定時総会　組織の在り方検討継続　谷山会長を再任

（関係団体 2019-05-22付）

魅力ある組織づくり等について意見を交わした

　北師同窓会は１９日、ホテルポールスター札幌で令和元年度定時総会を開いた。昨年度立ち上げた北師同窓会将来検討準備委員会が、組織運営や事業内容、北師会館、収支など項目ごとに具体的に示した検討のまとめを報告。これを１年間かけて検討していくこととした。任期満了に伴う役員の選任では谷山正司会長を再任した。

　総会には道内各地の代議員や役員が参加。冒頭、あいさつした谷山会長は「会の大きな課題として昨年立ち上げを承認いただいた将来検討準備委員会から報告をさせていただく。いろいろな角度から意見をいただきたい」と求めた。

　また、「当会は会員の年齢が高く組織率も上がっていない。良い方向に力を尽くしたいが、それには今まで以上に会の活動に関心をもち、主体的・積極的にかかわっていただきたい」と求め、「力を合わせ、新しい会の歴史を築いていこう」と呼び掛けた。

　続いて、道教育大学の横山吉樹理事が、蛇穴治夫学長のあいさつを代読。「近年、教員を志す学生が入学してくる割合が低く、それを何とか在学中に高めている。ブラックな報道など逆風が吹いており、様々な方策を検討し、教員登録率を上げていきたい」と。

　また、教員養成機能の強化や高度化、道教委、札幌市教委との連携、グローバル化に対応した教員の養成などについてふれた上で、

「不易の部分を守り、かつ社会に求められている部分に対応できる教員を育てるため、一層努力していくので、今後も支援、協力をお願いする」などと述べた。

　議事に入り、平成３０年度事業報告・決算報告等を承認。任期満了による理事・監事の選任を行った。

　また、令和元年度の事業計画を決定。「将来の変化をとらえた組織の在り方を具体的に模索するとともに、経費を節約する中で各種事業の計画的・効果的・効率的な推進を図りながら運営に当たる」ことを活動方針に設定した。

　具体的には、各地区の教育文化研修事業への援助や研修会への講師の派遣、教育文化情報『純剛』の発行、『教育関係者等名簿』の発行、学生の就職対策事業への積極的な援助、大学の諸課題への支援、札幌校教官・学生との研究交流、道教育大五同窓会長との情報交流などを盛り込んだ。

　このあと、将来検討準備委員会が１年間にわたる検討のまとめを報告した。

　まず前提となる会の歴史や意義を明確に示した上で、具体的な将来の課題と方向性を「組織について」「組織運営について」「北師会館」「収支」「事業内容」「その他」の項目に分類。

　具体的には、会員数の確保について「在学の時点から新入会員となる意識の醸成と組織的な動きを強化することが必要」、魅力ある会としての組織運営の見直しでは、HPの充実やフェイスブックの活用、若い人にとって魅力的な研修等の企画などを挙げた。

　収支については「現状として年間１００万円の増収もしくは支出の削減があると今後の見通しが立つ。双方向で収支を再考していく必要がある」、事業内容では「部活動など学生への直接的な助成を行うことで、同窓会に対する学生の意識を確かなものにしていくような活動を考えていく必要がある」などとした。

　同会では、今後１年間かけこれらを検討し、会員や各地区の意見を募っていく。

　最後に、会長、副会長、専務理事等を決定。谷山会長を再任したほか、新専務理事に富川浩氏を選出した。

　役員はつぎのとおり。＝敬称略＝

▽会長（代表理事）＝谷山正司

▽副会長＝植村敏視、多田貴典・新、千葉光弘・新、三村尚弘・新、鈴木由美子・新

▽専務理事＝富川浩・新

(関係団体 2019-05-22付)