道教委が公立高配置計画案発表 伊達・伊達緑丘を再編 釧路北陽に普通科単位制(道・道教委 2019-06-05付)
道教委は4日、令和2~4年度の公立高校配置計画案を発表した。3年度、伊達高校と伊達緑丘高校を再編し、6学級の新設校を設置。伊達高の校舎を使用し、普通科単位制を導入する。羅臼高校においては、2年度に募集学級数が1学級の場合、新たに地域連携特例校とする。市立釧路北陽高校のフィールド制を見直し、生徒の多様な進路に対応する観点から普通科単位制を取り入れる。
計画案では、昨年決定した2~3年度の計画を一部変更するとともに、新たに4年度までの配置計画を策定。併せて、5~8年度までの見通しを示した。
中学校卒業者数の見通しとして2年が前年度比1684人減の4万2571人、3年が1561人減の4万1010人、4年が848人増の4万1858人と推計。その後も総じて減少傾向にある。
2~3年度の変更点をみると、全日制の学級減については、3年度に1学級減とする小学科を苫小牧総合経済高校が流通経済科に、旭川商業高校が情報処理科とする。
また、中標津高校の商業科と事務情報科を学級減と併せて総合ビジネス科に学科転換する。
前年度決定した配置計画において、3年度に伊達緑丘高で1学級減とすることとしていたが、地域からの要望などを踏まえ、伊達高と伊達緑丘高を再編。伊達高の校舎を使用した6学級の新設校を設置し、普通科単位制を導入する。
羅臼高において、2年度に募集学級数が1学級の場合、教育環境の維持向上を図るため、新たに地域連携特例校とする。
協力校には、中標津高を指定する。
平成31年度入学者選抜の結果、1学級相当以上の欠員が生じ、学級減を行った長沼高校ほか、25校の2年度の募集学級数について、中卒者数の状況や、生徒の進路動向などを精査し、9月の計画決定時に公表する。
定時制では、3年度に学級減と併せて苫小牧工業の機械科と建築科を工業技術科に学科転換する。
4年度配置計画をみると、通学区域内の中卒者数を基礎として、生徒の進路動向や学校・学科の配置状況などを総合的に勘案し、札幌月寒高校など5校で各1学級増とする。
また、設置者である釧路市において、釧路北陽高校のフィールド制を見直し、生徒の多様な進路に対応する観点から普通科単位制を導入する。
地域連携特例校の福島商業高校においては、地域における高校の教育機能の維持向上に向けた具体的取組とその効果を勘案し、再編整備を留保する。
なお、4年度の配置計画案は、全日制課程において、昭和52年度以来、45年ぶりに学級減を実施しない計画案となる。
配置計画の変更については、急激な中卒者数の増減や生徒の進路動向に大きな変動を生じた場合などについては毎年度検討する。
道教委は、4日の教育委員会会議と道議会文教委員会で計画案を報告。今後、道議会での議論や7月に開く第2回公立高校配置計画地域別検討協議会で聴取した意見をもとに検討を進め、9月上旬に成案をまとめることとしている。
(道・道教委 2019-06-05付)
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