小中連携・一貫モデル校―札幌市教委　新たに１５校を指定　第１回協議会は２０日

（市町村 2019-06-11付）

　札幌市教委は、本年度の小中連携・一貫教育推進事業について、新たにモデル研究校に１５校を指定した。自立した札幌人の育成の推進に向け、小中一貫した教育について研究するもの。２０日には第１回小中連携・一貫モデル研究推進協議会を開き、今後の取組について確認する。

　市教委は、平成２８年４月１日に施行された改正学校教育法を踏まえ、事業を実施。先進都市の視察のほか、福移中学校と福移小学校をモデル研究校として調査研究をするなど、市における小中一貫教育の在り方について研究を進めてきた。

　また、前年度は、小・中学校合わせて１２校をモデル研究校に指定。モデル研究校は１中１小、１中２小、１中３小のそれぞれの中学校区で研究を進めた。

　本年度は、小・中学校合わせて１５校を指定。モデル研究校の指定に当たっては、多面的な検証が可能となるよう、「小学校と中学校の組み合わせや校区割の整合度（１中１小、１中多小）」「学校規模（大規模、小規模）」「学校と学校の距離（隣接、分離、その複合）」などを踏まえた。

　モデル研究校は１中１小、１中２小、１中３小のそれぞれの中学校区で「小学校と中学校が目指す子ども像を共有し、九年間の教育を見越した小中一貫教育の目標を立案する手順や方策」「小学校と中学校の教職員が互いの学校文化を理解するための方策」「複数の小学校から一つの中学校に進学する中学校区における小中一貫教育の推進に当たって、望ましい小学校同士の連携（いわゆる小小連携）の在り方」などについて研究を進める。

　モデル研究校の期間は２年間。来年３月ごろには、前年度のモデル研究校も含めて、これまでの取組の成果などを発表することとしている。

　本年度新規のモデル研究校はつぎのとおり（中学校区ごと）。

▽栄南中、栄南小、元町北小

▽東白石中、東白石小、大谷地小、本郷小

▽定山渓中、定山渓小

▽陵北中、二十四軒小、桑園小、日新小

▽手稲西中、手稲西小

(市町村 2019-06-11付)