高校生ステップアップ・プログラム―道教委 札幌白陵など19校指定 人間関係の形成力育成(道・道教委 2019-06-14付)
道教委は、令和元年度高校生ステップアップ・プログラムの実施校を決めた。新規の札幌白陵高校を含む19校を指定。各実施校は、生徒の人間関係を形成する力やコミュニケーション能力の育成を図る取組、自殺予防教育プログラムを活用した実践などを展開し、不登校や中途退学の未然防止、自殺予防を図る。本年度の高校生ステップアップ・プログラム運営協議会は、8月6日午前9時30分から道庁赤れんが庁舎で開く。
道教委は、道学校保健審議会の調査において、自殺や死について考える児童生徒が一定程度いるとの結果が出たことを踏まえ、「児童生徒等の自殺予防に関する正しい知識や援助希求の重要性に関する認識を高める必要がある」と分析。
文部科学省委託事業の高校生ステップアップ・プログラムでは、このような状況を改善し、予防的・開発的な視点に基づく生徒の人間関係を形成する力やコミュニケーション能力の育成を図る取組、自殺予防教育プログラムを活用した取組を実践し、全道の高校へ普及を図っている。
本年度の実施校には、新規の札幌白陵高など19校を指定。実施期間は1年間。
実施校は、生徒の人間関係を形成する力やコミュニケーション能力の育成を図るため、計画的に集団カウンセリングを実施するほか、自殺予防教育プログラムを活用し、自殺予防教育を計画的に行う。
また、外部人材を活用した取組として、スクールカウンセラーによる支援や、道いじめ問題等解決支援外部専門家チーム員を活用した取組を実施。
さらに、子ども理解支援ツール「ほっと」等を用いた客観的な指標に基づく評価や、不登校生徒数・中途退学者数およびいじめの認知件数・解消率の変化などの状況をもとに成果を検証する。
これらを踏まえ、他校の参考となるよう、実施時期や内容、参考資料などを取りまとめた学校プログラムを作成する。
各学校の実践交流や研究協議を行い、事業の効果的な実施と成果の普及を図る本年度高校生ステップアップ・プログラム運営協議会は、8月6日午前9時30分から道庁赤れんが庁舎で開催する。
本年度における事業実施校はつぎのとおり。
▼空知
▽夕張▽砂川
▼石狩
▽札幌北定時制▽札幌白陵(新)▽江別▽有朋定時制
▼後志
▽岩内
▼胆振
▽追分▽鵡川
▼日高
▽浦河
▼渡島
▽函館中部定時制▽函館工業定時制
▼留萌
▽苫前商業
▼宗谷
▽稚内定時制
▼オホーツク
▽網走桂陽▽興部
▼十勝
▽本別
▼釧路
▽標茶▽弟子屈
(道・道教委 2019-06-14付)
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