道高校長協会第2回理事研 意見交換と情報提供を 働き方改革で宮下会長(関係団体 2019-06-19付)
本年度における協会の活動の方針などを示した
道高校長協会(宮下聡会長)は14日、道庁赤れんが庁舎で令和元年度第2回理事研究協議会を開いた。あいさつに立った宮下会長は学校における働き方改革にふれ、アクション・プランの改定や新たなシステムの導入によって学校が混乱することのないよう、充分な意見交換と必要な情報の提供に努めていく考えを示した。本年度における協会の活動については「よりよく課題を発見し解決していくための資質・能力の育成」「新たな時代を共に生きる生徒指導の在り方」などの各委員会テーマのもと、調査研究などを推進していく方針を示した。
宮下会長のあいさつ概要はつぎのとおり。
先月31日、道立高校教職員による飲酒運転事故が発生した。服務規律の厳正な保持については、各学校で再三にわたり指導の徹底を図り、不祥事防止に取り組んでいる。
特に、飲酒運転の根絶については全道民を挙げて取り組んでいるところであり、これまで積み上げてきた各校の努力を崩壊させる今回の事故は極めて遺憾なことである。
今後、各学校において同様の事故の再発防止に努めることはもとより、服務規律の保持について、引き続き、指導の徹底を図っていただきたい。
▼第72回全国高校長協会総会・研究協議会
5月22~23日に全国の高校長約2500人の参加のもと、大宮ソニックシティホール開催された。総会では新会長に東京都立西高校の萩原聡校長が承認され、新体制がスタートした。
脳科学者の茂木健一郎氏の講演があり、茂木氏は冒頭で「大学の入試問題を見ると、いまだに重箱のすみをつつくような出題をしている」と述べ、「高校生が大学合格を目指すような学習をしていては、いずれこの国は滅びる」と指摘。「脳科学の観点から、人間は1万時間、一つのことに打ち込めば、その道の達人になれる。カリキュラムにとらわれすぎず、教員の特性や人柄を生かし、この国の将来に必要な人材を高校段階から育ててほしい」と訴えていた。
文部科学省初等中等教育局・桐生企画官の講話、文科省担当者から行政説明があった。忙しい中、まとめていただいた校長先生に感謝する。
▼道の動向
▽学校における働き方改革
5月30日、第1回学校における働き方改革促進会議が開催され、道アクション・プラン改定案、夏季休業期間から全道立学校において導入を予定している留守番電話や緊急連絡メールについて説明された。出席者から学校等の実情を踏まえた指摘があったと承知しているが、本協会としても、プランの改定や新たなシステムの導入によって学校が混乱することのないよう、充分な意見交換とともに、必要な情報の速やかな提供に努めていく。
▽公立高校配置計画案
6月4日に令和2~4年度の公立高校配置計画案が示された。今後、道議会での議論や7月に開く第2回公立高校配置計画地域別検討協議会で聴取した意見をもとに検討を進め、9月上旬に成案をまとめるとしている。
校長としての立ち位置に留意して、必要な対応をしていただきたいと考えている。
▽本協会の活動について
5月17日に第1回主査・委員長研究協議会を開催し、調査研究部の委員会・小委員会の研究主題・副題の設定経緯、調査研究の内容、今後の日程等について協議を深めた。
本年度の各委員会のテーマは、「よりよく課題を発見し解決していくための資質・能力の育成(新規)」「次代を担う管理職育成を目指して」「新たな時代を共に生きる生徒指導の在り方(新規)」「地域の未来をつくるキャリア教育の在り方」「共通テストや高大接続に関する課題に対応した学校経営の在り方」である。
今後、各委員会からアンケート調査、実践事例に関する照会などの依頼があるので協力をお願いする。
(関係団体 2019-06-19付)
その他の記事( 関係団体)
北教組が第130回定期大会開催 学校現場の多忙化 加速を懸念 超勤解消など運動方針決定
北教組は17日から2日間、札幌市内の北海道教育会館で第130回定期大会を開いた。あいさつに立った信岡聡中央執行委員長は、教員の勤務時間の上限の設定など国の動きにふれ、学校現場の多忙化を加速...(2019-06-20) 全て読む
道小が全道会長研修会開く 働き方改革など説明 開会あいさつで大石会長
道小学校長会(大石幸志会長)は14日、ホテルライフォート札幌で令和元年度全道会長研修会を開いた。大石会長は、全連小の活動や文部科学省の行政説明について述べ、学校における働き方改革や小学校教...(2019-06-20) 全て読む
子に寄り添う環境を整備 北教組・信岡中央執行委員長あいさつ
北教組の第130回定期大会(17~18日、札幌市内の北海道教育会館)における信岡聡中央執行委員長のあいさつ概要はつぎのとおり。 5月10日、消費税増税を財源に幼児教育・保育、高等教育の...(2019-06-20) 全て読む
10月に教育を語る集い 旭川教育振興会が総会開く 役員改選 佐藤会長再任
【旭川発】旭川教育振興会(佐藤保会長)は11日、上川教育研修センターで令和元年度総会を開いた。本年度事業計画として、10月上旬に「新しい時代の教育を語る集い」を開き、教育講演会を行うことを...(2019-06-20) 全て読む
道P連第72回総会 働き方改革へ協力―萩澤会長 10月に札幌大会
道PTA連合会(=道P連、萩澤教達会長)は15日、札幌市内の北農健保会館で第72回総会を開いた。第66回日本PTA北海道ブロック研究大会札幌大会(10月12~13日)の開催や、組織強化に向...(2019-06-20) 全て読む
札教組 給特法廃止求め決議 働き方改革は労働者の視点で
札幌市教職員組合(=札教組、鈴木誠幸執行委員長)の第3回中央委員会(12日、札幌市内北海道教育会館)で採択された特別決議の概要はつぎのとおり。 【義務教育費国庫負担制度堅持・負担率2分の...(2019-06-18) 全て読む
札教組が第3回中央委員会 将来示し豊かな教育保障を 長時間労働解消求める
札幌市教職員組合(=札教組、鈴木誠幸執行委員長)は12日、札幌市内の北海道教育会館で第3回中央委員会を開いた。議案「札幌市地公二者共闘会議による2019夏期一時金および統一要求交渉」などを...(2019-06-18) 全て読む
道性教育研究会第1回理事会 新会長に葛西校長 11月の全道大会へ準備
道性教育研究会は9日、札幌市立柏中学校で第1回理事会を開いた。11月に帯広市で開く全道大会に向けて準備を進めることなど、本年度事業計画を決定。また、札幌市立柏中の葛西孝之校長を新会長とする...(2019-06-17) 全て読む
胆振管内教委連が総会開く 新会長は白老町・安藤氏 来年2月に委員研修会
【室蘭発】胆振管内教育委員会連絡協議会は5月下旬、むろらん広域センタービルで令和元年度総会を開いた。来年2月の委員研修会を含む本年度の事業計画などを決定。役員改選では、新会長に白老町の安藤...(2019-06-14) 全て読む
道高校水産教育研究会が大会 基幹産業の発展目指し 人材育成に向け意見交換
【函館発】道高校水産教育研究会(会長・木村司小樽水産高校長)は6日、函館水産高校で令和元年度道高校水産教育研究大会を開いた。小樽水産高、函館水産高、厚岸翔洋高校の3校から、教職員など約50...(2019-06-14) 全て読む