道教委が入選改善基本方針決定 学力検査は同一問題 定時制 各校裁量で自己推薦も(道・道教委 2019-06-25付)
道教委は、道立高校入学者選抜における改善の基本方針を決定した。「一般入学者選抜における学力検査」「定時制課程における選抜方法」「インフルエンザ罹患者等への対応」の3点における今後の方針を示した。一般入学者選抜の学力検査では、すべての生徒に同一の問題を課し、各教科の配点を現行の60点から100点に、解答に要する時間を45分から50分にそれぞれ変更する。高校定時制課程においては、現行の一般入学者選抜のほか、自己推薦による推薦入学者選抜を各高校の裁量で実施。学力検査当日におけるインフルエンザ罹患者等の受検者については、追検査の機会を設けることとした。
高校の入学者選抜に当たっては、国の通知において、基礎的・基本的な知識および技能の習得とともに、思考力、判断力、表現力等についてもバランスよく問うことに留意し、知識および技能を活用する力に関する出題の充実に配慮することが示されている。
定時制の選抜方法については、中央教育審議会の答申において「高校の教育課程の基本的な枠組みを踏まえつつ、必要な弾力的な扱いを維持することが適当である」とされている。
インフルエンザ罹患者等の対応については、国の通知において、生徒がインフルエンザなどで体調を崩したまま受検に臨むことがないよう配慮する必要性が示されている。
これらを踏まえ、道教委は、ことし3月に道立高校入学者選抜における改善の方向性を策定。以降、有識者による懇談会や、全道19会場で説明会を開き、様々な立場からの意見を踏まえて検討を重ねてきた。
改善の基本方針は、①一般入学者選抜における学力検査②定時制課程における選抜方法の多様化③インフルエンザ罹患者等への対応―の3点。
新学習指導要領の趣旨を踏まえ、一般入学者選抜の学力検査はすべての生徒に同一の問題を課し、すべての教科で基礎的・基本的な知識および技能とともに、思考力、判断力、表現力等についてもバランスよく出題するものに改善。各教科の配点を現行の60点から100点に、解答に要する時間を45分から50分にそれぞれ変更する。新学習指導要領の実施時期を踏まえ、令和4年度入学者選抜から取り入れることとした。
高校定時制課程においては、多様な学習のニーズに対応するため、就学意欲や学習成果を学校の特色を生かして把握できるよう、現行の一般入学者選抜のほか、自己推薦による推薦入学者選抜を各高校の裁量で実施できるものに改善した。4年度入学者選抜から実施する。
インフルエンザ罹患者等への対応として、学力検査当日におけるインフルエンザ罹患者等の受検者が本来の力を発揮できるよう、追検査の機会を設定。3年度入学者選抜から実施する。
(道・道教委 2019-06-25付)
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