２年度教員採用志願者　道外高出身増加３５％に　道内・道外割合

（道・道教委 2019-06-26付）

　道・札幌市公立学校教員採用選考検査に占める道外高校出身志願者の割合が増加している。道教委によると、令和２年度選考検査における道外高校出身の志願者の割合は３５％で、前年度と比べ１０ポイント以上増加。道外高校出身者が４１２人増の１５６５人と大きく増加した反面、道内高校出身者は減少傾向にある。

　本道における公立学校教員採用候補者選考検査の受検倍率は、年々減少傾向にある。

　道教委は、優秀な教員を採用するために一定の受検倍率が必要とし、令和２年度公立学校教員採用選考検査では約２０年ぶりに東京都内に１次検査の会場を設置する。

　また、前年度からは期限付教員などを対象にした特別選考検査を開始するなど、教員確保に向けた取組を進めている。

　道教委によると、道・札幌市を合わせた２年度選考検査の志願者数の合計は４４５１人で、前年度と比べて２４１人減少。

　このうち、道外高校出身者が４１２人増の１５６５人と大きく増加した一方、道内高校出身者は６５３人減の２８８６人と減少傾向にあることが分かった。

　志願者数に占める道外高校出身の割合は３５・２％。前年度との２４・６％から１０・６ポイント増加している。

　道外高校出身の志願者の増加した要因について道教委は、１次試験の東京会場の新設や、道内外の教員養成課程のある大学に本道の取組を積極的にＰＲしたことなどが効果として現れていると分析する。

(道・道教委 2019-06-26付)