新たに教育実践推進事業　小・中８校指定し研究　英語や体育など４テーマ　旭川市教委

（市町村 2019-06-26付）

　【旭川発】旭川市教委は、前年度まで独自事業として進めてきた旭川市授業力向上実践研究推進事業の成果を踏まえ、本年度、新たに「旭川市教育実践推進事業」と名称を改めて小学校６校・中学校２校の実践推進校を決定した。本年度は、英語教育、プログラミング教育、体育に関する授業改善と体力向上、ふるさと教育の４つの実践テーマを設定。実践推進校が実践を積み重ね、成果を市の教育の質の向上へ還元する。

　市教委は、平成２５年度から市の教育の質の向上を図るため実践推進校を選定し、独自事業を展開。前年度まで授業力向上実践研究推進事業と称し、２年間の指定期間を設けて研究を進めてきた。

　成果を踏まえ、本年度は教育実践推進事業と名称を改め、指定期間を１年間に見直し、実践推進校を選定した。

　新学習指導要領や平成３１年度旭川市確かな学力育成プラン等を踏まえ、現代的な教育課題等について教育実践を推進し、成果を広く市内に普及することによって教育の質の向上を図る。

　本年度の実践テーマは、①英語によるコミュニケーション能力の育成②プログラミング的思考の育成③児童生徒の実態を踏まえ、学校全体で取り組む体力向上④ふるさと旭川の特徴を生かした教育活動―の４つ。

　①では、神居小学校と千代田小学校を選定。インターネット電話を活用しながら他国の人々と交流を図るとともに、異なる文化や生活習慣について学習する教育活動などを展開する。

　②は、北光小学校と豊岡小学校が取り組む。人間ロボットを活用したプログラミング学習のほか、各教科等の内容を相互に関連付けた年間指導計画の改善などを図る。

　③では、永山西小学校と忠和中学校を選出。全国体力・運動能力、運動習慣等調査結果を踏まえ、指導の工夫や体力手帳を活用した継続的な体力向上について実践を進める。

　④は、神居東小学校と神居東中学校を指定。地域の教育資源を活用した職場体験等の体験活動を位置付けた指導の工夫や、キャリアノートの活用促進に取り組む。

　今回、選定された小学校６校、中学校２校は、市教委が設定した実践内容に基づき、それぞれの実態を踏まえて計画を設定。市教委の指導主事が指導助言しながら実践を重ね、教育の質の向上を目指す。

(市町村 2019-06-26付)