少年の主張檜山地区大会 強い意志 江差中3年・佐藤さん(関係団体 2019-07-01付)
【函館発】少年の主張檜山地区大会が6月20日、江差町文化会館で開かれた。檜山管内各町の中学生16人が参加し、自身の思いや考えを発表した。最優秀賞には江差町立江差中学校3年・佐藤志保里さんの「強い意志」が選ばれた。
佐藤さんは、目標達成のために必要なのは、努力を続けていく「強い意志」をもつことだと訴え、自分も目標に向かって、毎日の練習を積み重ねていける「強い意志」をもった選手になりたいと宣言した。
佐藤さんの発表内容はつぎのとおり。
私は小学生のときから陸上競技をやっていますが、自分の中でトップアスリート像があります。それは、自己表現がうまい、コミュニケーション能力が優れている、などです。全国大会で優勝した先輩方がそうだったからです。これらは、トップアスリートになるための条件として、必要不可欠なものだと思っていました。
しかし、自分を照らし合わせてみると、自分にはないものや足りないところばかりで、やはり自分にはトップアスリートとしての資質がないんだと考えていました。
そんなとき、松井秀喜さんが出ているテレビを見ました。それは、松井さんがメジャーリーグで活躍する前のジャイアンツにいたときの話です。チームの祝勝会でハワイに行ったときに、チームメイトがお酒を飲みに町へ出かける中、松井さんは一人ホテルの部屋でスクワットや筋トレをしていたそうです。
私は、松井さんが周囲と同じ行動をしなかったのは、きっと優勝よりもさらに上の目標や夢があったからではないだろうか、だから、毎日行っているトレーニングを、場所が変わっても欠かさずにしていたのだろうと思いました。
ほかにも何人かのスポーツ選手のインタビューを見聞きすることがありましたが、その選手たちには、共通点があることに気がつきました。それは、はっきりとした数字や、「この大会で優勝したい」など、明確に何一つ迷いなく答えていたことです。
そこには、どんなことにも揺るがない「強い意志」があふれていました。
それに気づいたとき、これまでの自分の考えに疑問が生まれました。
「トップアスリートになるための条件」とは、生まれながらにもっているものや、今備わっている能力など、そんなことではないのではないか。
自分はこれがないから、できないから駄目だなどとは考えず、目標達成のために、できないならできるまで、ないなら身に付けるまでやる!その「強い意志」こそが、高い能力・技能、強いメンタルなど、すべての力の元になるものだと思いました。
今までの私は、自分の中でつくり上げたトップアスリート像に自分を照らし合わせ、違うとやっぱり自分には足りないところばかりだと決めつけて、私はトップアスリートになれないんだと思い込んでいました。一つ一つの技能や能力はもちろん大切です。でも、それを可能にしていくのは、目標に向かう「強い意志」で、私にはこれが一番足りなかったのだと強く思いました。
インタビューで選手たちが答えていた目標は、当然ですがまだ達成できていません。きつい練習を積んでも手が届く保証もありません。それでも、達成するまで全力で向かっていく。その強さがトップアスリートの「力」なのだと思います。
私も、今までの自分を変えたいと、強く思います。「今、足りない能力やできないことがあってもひるまない。自分の目標に向かって、一歩一歩自分なりの道を進んで行く」。そんな練習を日々積み重ねる、「強い意志」をもった選手に、私はなりたいと思います。
(関係団体 2019-07-01付)
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