小樽未来創造高生に出前　ＩＣＴ機器など体験　建設技術担い手育成チーム主催

（学校 2019-07-08付）

小型バックホーに試乗する生徒

　【小樽発】小樽未来創造高校（伊藤良平校長）で６月中旬、建設ＩＣＴ活用技術の出前授業が開かれた。建設科土木コース３年生が参加。最先端のＩＣＴ機器の体験等を通し、生徒たちは建設産業への興味を一層深めた。

　授業を行った建設技術担い手育成プロジェクトチームは、日本建設機械施工協会道支部と道建設部、開発局が前年度に立ち上げた。高校生などを対象に、建設業の新たな魅力を伝えるため取り組んでいる。

　授業には、同校建設科土木コースの３年生２０人が参加した。

　はじめに、教室で地上型レーザースキャナ（ＴＬＳ）機器と計測技術の概要について説明を受けた。

　このあと、小型バックホーに試乗し、舗装と縁石の差を計測する実技を通じて２次元ガイダンス施工を体験。実習の待ち時間を利用し、ＵＡＶ空中写真測量についても説明。ドローンに関心をもつ生徒は多く、真剣に耳を傾けていた。

　参加した生徒は、「初めて重機に乗った。よい経験になった」「簡単に操作できて楽しかった」などと感想を話した。

　プロジェクトリーダーの鈴木勇治氏は「業界の最新情報を生徒へいち早く届け、時代に即した産業であることをアピールしていけたら」とプロジェクト推進に意欲を示し、「コンピュータが得意な若い世代がＩＣＴ技術をさらに進化させてくれるのでは」と未来の担い手に期待した。

(学校 2019-07-08付)