旭川市知新小が工事現場見学 壮大なスケール味わう 関係機関で構成の育成会議主催(学校 2019-07-05付)
建設中の水門の前で飛び上がるドローンを見上げる児童
【旭川発】旭川市立知新小学校(本間祐一校長)6年生とその保護者40人は6月26日、建設産業関連団体や行政機関で構成する「北のけんせつ担い手」育成会議主催の工事現場見学会に参加した。市内を流れる石狩川と支川のウッペツ川の合流点で建設中の水門工事現場を見学。高所作業車などの試乗体験やドローンの飛行実演も行われ、児童は壮大な現場のスケール感を味わうとともに建設産業について理解を深め、将来への参考とした。
会議は開発局旭川開発建設部(=旭川開建)、上川総合振興局旭川建設管理部、旭川建設業協会(川島崇則会長)、上川調査設計協会(千葉新次会長)の4者で構成。
近年、市内で大きな水害が発生していることから、河川事業などのインフラ整備の意義について知ってもらうとともに、将来の仕事として建設業に興味をもってもらおうと企画した。
会議から見学会の案内を受けた同校は、6年生の総合学習におけるキャリア教育の一環として参加。児童が自己の将来をみつめ、働く人の思いを知ることをねらいとしている。
見学会では、市内を流れる石狩川と支川のウッペツ川の合流点で建設されている水門の工事現場を訪問。旭川開建が発注し㈱橋本川島コーポレーションが施工する現場では、水害時の逆流防止のため、35・3×20㍍の鉄筋コンクリート製の水門を建設している。
当日、水門の前で各担当者が河川事業やインフラ整備に必要なコンクリート、測量調査に使われるドローンなどについて説明。ドローンの飛行実演では、高く飛び上がる機体に大きな歓声を上げ、笑顔を浮かべて上空の記念撮影に応じていた。
また、高所作業車や小型ショベルカーの試乗体験も行い、楽しみながら建設産業について理解を深めた。
児童は「コンクリートの材料を今まで知らなかったので、知ることができてよかった。ドローンを操縦してみたい」「高所作業車で高い所に上り、いつもと違う景色を眺めることができて楽しかった」などと感想を話した。
現場代理人を務める同社の馬場達朗氏は「現場を見てものづくりに興味をもってもらい、将来、建設産業に入ってもらえたら」と期待を寄せた。
本間校長は「見学会は子どもが自分の将来を考える貴重な体験となっており、学校として非常にありがたい」と述べた。
(学校 2019-07-05付)
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