建設業若手経営者が講義　地元十勝の魅力再確認　本別高で出前講座開く

（学校 2019-07-10付）

２年生約３０人が建設業の役割や魅力について学んだ

　【帯広発】本別高校（近藤浩文校長）で３日、建設業の若手経営者で組織する帯広二建会による出前講座が開かれた。２年生約３０人が受講。帯広二建会の萩原一宏代表幹事が十勝のポテンシャルの高さや地元を盛り上げることの楽しさなどを伝え、生徒たちは今後の進路選択の参考にしようと真剣に聞き入っていた。

　帯広二建会では人材確保の取組の一環として、十勝管内の各高校を回り、高校生には出前講座、保護者と教員に対しては座談会を開く事業を本年度から開始。本別高はその第１回目となる。

　講座を始めるに当たって、帯広二建会の岡崎慶太氏があいさつ。

　「少しでも自分たちの住んでいる地域を好きになって、ゆくゆくは地元で働きたいと思ってもらえれば」と語った。

　近藤校長は、地方における人口減少などわが国が抱える課題の解決には、「地域が持ち味を生かして自立的に発展する社会をつくり上げることが大事」と訴え、「ふるさとについて深く考える機会にしてほしい」と呼びかけた。

　このあと、萩原代表幹事が「知ってもらおう地元（十勝）の魅力と可能性」と題してプレゼンテーション。農業王国として現在も発展し続けていることや、観光においても伸びていること、２０歳代の人口流入は十勝が最も多いことなど、十勝のポテンシャルの高さを説明。

　また、農業や地域経済、観光などを支える建設業の役割を紹介した。

　地元で働くことの楽しさ、やりがいについては「大都市に比べ人口の少ない地方だからこそ、地域に与えるインパクトは大きい」と訴え、帯広二建会が企画展を開いたことなどを紹介。「やる気になれば地元に影響を与えることができる」と説いた。

　進路選択について、「十勝で働くことは面白い選択肢の一つだと知ってほしい。将来、十勝を離れて就職する人もいるかもしれないが、十勝が面白い地域であることを覚えておいて、何かしらの形で十勝に貢献してくれれば」と話した。

　講座後、生徒を代表して堀込七花さんが「十勝の魅力を再確認する機会になった。建設業は道路をつくるだけでなく、地域のためにイベントを行っていることも知ることができた」と感謝の言葉を述べた。

(学校 2019-07-10付)