パラリンピック正式種目のボッチャ ルールと指導法を理解 鷹栖養護が教員向け講習(学校 2019-07-24付)
【旭川発】 鷹栖養護学校(原田稔校長)は10日、同校で教職員を対象にボッチャ講習会を開いた。外部講師を招き、重度脳性麻痺者や四肢重度機能障がい者のために考案されたパラリンピック正式種目のボッチャについて、正しいルールを学ぶとともに、児童生徒への指導方法について理解を深めた。
同校は本年度、東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会から「東京2020オリンピック・パラリンピック教育実施校 ようい、ドン!スクール」の認証を受けた。
同校は2020年のオリンピック・パラリンピックやスペシャルオリンピックスを一つのモチベーションとし、体づくりや体育等において楽しく意欲をもたせて学習に取り組ませる活動を展開することを目指すため、同校職員で「未来のオリパラ・スペオリ アスリートPJ(プロジェクト)」を組織した。
活動は、同校の本年度の教育の重点取組。PJが中心となって、オリパラやスペオリの意義について教職員が理解を深めるとともに、ボッチャなどの競技を講習を通して体験。そこで得た成果を児童生徒への指導で実践し、体を動かす楽しさを感じさせるよう取り組んでいく。
その一環として、10日に同校でボッチャ講習会を実施。対象は同校教職員で、講師を日本ボッチャ協会公認・上級審判員と旭川市障害者スポーツ協会指導部長の阿部龍雄氏が務めた。
ボッチャは、ヨーロッパ生まれのパラリンピック正式種目。重度脳性麻痺者や、四肢重度機能障がい者のために考案されたもの。
阿部氏は最初に、ボッチャ競技のルールを説明。コート上に設置しているジャックボールと称した白いボールをめがけて赤と青の持ち球6球ずつを投げたり転がしたりして、白いボールに近づけて勝敗を決めると紹介した。
道具紹介で、投げることができない児童生徒にはランプという道具を用いることで、ボールをセットして転がせる補助として活用できることを代表の教職員に実演させながら説明した。
さらに、児童生徒に競技をさせる際、「うっすらコート上にシールを貼って、投げる方向性を記す目印を付けてあげると良い」「腕の振り幅で飛距離が伸びることを伝えてほしい」など、ポイントを紹介した。
このあと、教職員は実際にボッチャを体験。ルールを把握してゲームを楽しむとともに、児童生徒へのサポートの仕方について理解を深めた。
(学校 2019-07-24付)
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