教員の安定的な採用へ札幌市教委　倍率確保目指し懇話会　関係者一堂に会し連携

（市町村 2019-07-09付）

　札幌市教委は今月下旬、優秀な教員を安定的に採用するに当たって必要な一定の受検倍率を確保するための方策について話し合う懇話会を開く。小学校から大学、市教委の関係者が一堂に会することで、情報・意見交換を通して連携を深める。挙がった意見の中から実現可能なものを実施に向けて働きかけるなど、今後の取組に生かしていく。

　教員採用選考検査の志願者数は全国的に減少している。

　少子化などの様々な問題に加え、教職課程を修得するものの、教員を志さない学生の増加も要因の一つとされている。

　市においても、教員採用選考検査の倍率は約３倍程度と横ばい。今後も、受検者数の減少や受検倍率の低下が見込まれる。

　これを受け市教委は、優秀な教員を採用するに当たって必要な一定の受検倍率を確保する方策を探るため、懇話会を実施する。

　懇話会のメンバーは、校種別の校長会会員や道教育大学札幌校の教授、北海道地区私立大学教職課程研究連絡協議会の会員、市教委職員を予定。それぞれの取組や学生の現状などについて情報交換するほか、教員を志望する学生を増やすための方策について意見を出し合う。

(市町村 2019-07-09付)