由仁町の教育行政執行方針 来年4月に小中一貫 CS導入へ準備開始(市町村 2019-07-09付)
由仁町教委・田中宣行教育長
【岩見沢発】由仁町教委の田中宣行教育長は本年度教育行政執行方針で、来年4月の小中一貫教育導入を目指し、基本となる計画の策定に取り組む考えを表明した。併せて、コミュニティ・スクール(CS)の導入準備も開始する。
執行方針の概要はつぎのとおり。
▼一人ひとりの個性や能力を伸ばす教育の推進
学力向上対策について。
全国学力・学習状況調査などの結果分析によって改善策を講じるとともに、放課後学習や長期休業期間中の個別指導などを継続的に実施していく。また、英語、漢字、算数・数学などの検定料助成を新たに開始し、子どもたちの主体的な学びの育成と学習意欲の向上、学習習慣の定着を図っていく。
特別支援教育について。
子どもたちの能力や可能性を最大限に伸ばすことができるよう、個々の教育的ニーズに対応した指導と子どもの将来を見据えた支援体制の充実に努めていく。
豊かな人間性を育む教育の推進について。
郷土への理解や道徳教育の充実を図るとともに、ボランティア活動や農業体験学習、職業体験活動など、地域の人たちとのふれ合いや交流の機会を通して、豊かな人間性や社会性を育んでいく。
体力と運動習慣の向上対策について。
全学年で新体力テストを実施するとともに、部活動や少年団活動への支援を継続し、運動習慣の定着を図るなど、健やかな体の育成に努めていく。
防災および命を守る教育について。
子どもたちに危険予測・回避能力を身に付けさせるため、各学校において交通安全教室や防犯教室、避難訓練などを実施していく。また、緊急時の保護者への迅速な情報伝達について、検討し整備を進めていく。
小・中学校が目指す子ども像を共有し、義務教育9年間を一体としてとらえ、学びの連続性を保障する小中一貫教育の導入時期を令和2年4月と定め、基本となる計画の策定を進める。CSの導入準備も開始し、児童生徒の学びの充実を図りつつ、学校と地域が共に発展していくことを目指していく。
校内外における研修機会の確保と、自主的な研修に対する支援を継続するなど、教職員の資質・能力の向上に努めていく。また、事務補の各校配置に加え、スクールサポートスタッフの配置や校務支援システムの導入によって、教職員が授業やその準備に集中できる時間や、児童生徒と向き合う時間を確保するための環境整備に努めていく。
▼国際化・情報化に対応した人間性豊かな人材の育成
外国語指導助手の活用について。
2人の配置を継続し、就学前から中学校まで継続的に英語にふれる機会を確保していく。
また、新たな学習指導要領に対応するため、児童生徒の英語発音力やコミュニケーション能力、国際理解力の向上を目的に、チーム・ティーチングを導入して外国語教育の充実を図っていく。
ネットワーク機器の設置とパソコン機器などの更新を行い、ICTを効果的に活用した教育が行われるよう環境の整備を図るとともに、学習指導要領の改訂に伴うプログラミング教育の必修化を見据え、本年度から円滑な実施に向けた取組を進めていく。
(市町村 2019-07-09付)
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