小学校に相談支援パートナー　週１０時間、２０校に　不登校の初期対応充実　札幌市教委

（市町村 2019-07-08付）

　札幌市教委は本年度、不登校傾向にある子どもを、雑談などを通して見守るボランティア「相談支援パートナー」を小学校に配置する。１校当たり週１０時間で２０校に派遣。不登校の未然防止や初期対応の充実を図る。

　市教委は、平成２４年度から実施している心のサポーターモデル事業などで退職教員や地域人材を活用した不登校支援を推進。２７年度からは相談支援パートナー事業として、全中学校９７校および中等教育学校に相談支援パートナーを配置している。

　一方、小学校は学級担任制のため、教室に入ることのできない児童を担任教諭以外の教員が別室でみている状況。

　その間、職員室に在室できない教員が出てくることによって、業務が滞るほか、緊急時の対応に不都合が生じるなどの課題がある。

　また、不登校が長期化してからでは改善が難しいことから、小学校の段階から学校に行きづらい、または行き渋りのある児童を支援することとした。

　本年度は小学校２０校に、１校当たり週１０時間、相談支援パートナーを配置。不登校の未然防止や初期対応の充実につなげる。

(市町村 2019-07-08付)