清水町教委が「十勝清水学」 CSの形で4つの取組 19日に清水中でバス巡検
(市町村 2019-07-09付)

 【帯広発】清水町教委は本年度のコミュニティ・スクール(CS)の取組として、ふるさとを学ぶ「十勝清水学」を展開する。町ぐるみで取り組むベートーヴェンの交響曲第9番の合唱を通じて仲間同士の絆を深めるほか、「清水ミライ若者会議」を通じてまちの未来を当事者意識をもって考えるなど4つの取組を推進。19日には清水中学校1年生を対象に十勝清水学バス巡検を実施するなど、生涯を通してまちとつながる子どもの育成を目指す。

 町教委はこれまで、家庭・学校・地域が連携して町民総ぐるみで感性あふれ表情豊かな子どもを育成するための実践指標としてしみず「教育の四季」を設定。これまで13年間にわたり、様々な活動に取り組んできた。

 本年度は、多くの地域住民や保護者が子どもたちの成長にかかわる「地域とともにある学校づくり」に向け、しみず「教育の四季」推進協議会を中心に既存の学校支援ボランティアや学校支援委員会などを組み入れたCSの形に移行する。

 ふるさとを学ぶ十勝清水学を設定し、地域に誇りをもち生涯を通して町とつながる子どもの育成を目指す。

 中心となる取組は、①交響曲第9番の合唱を通じて仲間との絆を深める②清水ミライ若者会議を通じて、子どもたちにまちの未来に対して当事者意識をもたせる③まち歩きなどを通してまちの産業への意識付けを行う④まちの開墾に携わった渋沢栄一など、郷土資料や史跡を活用した学習を展開する―の4点。

 直近に予定している事業では、19日に町内で清水中1年生が渋沢栄一などに関係する郷土資料をバスで巡検する。これまで「地域発見」として総合的な学習の時間で行っていたものを、本年度は十勝清水学として史跡や郷土資料の活用に重点を置く。

 巡検場所は渋沢栄一が設立した十勝開墾合資会社に関して現存する建物や建立した寺社など。町教委の社会教育課職員が同行し、地域の歴史や出来事について説明する。

(市町村 2019-07-09付)

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