道国公立幼稚園・こども園長会 資質高める仕組みを 幼稚園教育懇談会開く
(関係団体 2019-07-10付)

幼稚園教育懇談会
幼保小の連携などをテーマに意見を交わした

 道国公立幼稚園・こども園長会(坂田恵子会長)は8日、道庁別館で令和元年度幼稚園教育懇談会を開いた。「質の高い幼児教育の推進を進める方策」「幼保小の連携の推進および学びの接続に向けた取組の充実に向けて」をテーマに意見を交換。幼児教育相談員の資質・能力を高める仕組みづくり、オンデマンドの研修や教材の具体的な活用を期待する声が上がった。

 幼稚園・認定こども園が抱える課題や要望など、幼児教育の現状と課題の共通理解を図るとともに、今後の幼児教育にかかわる施策の展開について意見を交換することが目的。

 同会会員、道教委・道知事部局の担当者約20人が参加した。

 坂田会長は、幼児教育の無償化など環境の変化を踏まえ、幼児教育の一層の充実とともに、社会、保護者、地域に分かりやすく情報を発信する重要性を指摘。研修や研究時間の確保、人材不足など各園の課題があるとし、6月に道教委に提出した令和2年度公立園幼児教育に対する要望書の内容の趣旨をくみ取り、文部科学省や道内市町村に働きかけるよう期待した。

 道教委幼児教育推進センターの大畑明美センター長は、6月に同センターが設置され、幼児教育が道・道教委の重点施策に位置付けられたことにふれ「今後、研修・助言の機会の充実、小学校との連携・接続の推進などの施策を進めるに当たり、きたんのない意見をいただきたい」と述べた。

 続いて、道国公立幼稚園・こども園長会が、道教委に提出した2年度公立園幼児教育に対する要望書の内容に関して説明。道教委は、幼児教育推進の関連施策を紹介し、本年度は「幼児教育を語る会」を14管内で引き続き開くほか、新たに幼児教育課題研修を各管内で実施予定であることを伝えた。

 つぎに、「質の高い幼児教育の推進を進める方策」「幼保小の連携の推進および学びの接続に向けた取組の充実に向けて」をテーマに意見交換。幼児教育相談員の資質・能力を高める仕組みの必要性、オンデマンドの研修や教材の具体的な活用を要望する声が上がり、幼稚園と小学校間の連携・接続については、管理職の異動に伴い優れた実践が中断する課題が指摘された。

 道教委は、市町村教委と首長部局がともに幼児教育の重要性を認識し、連携して幼児教育の推進に組織的に取り組む必要性を伝えた。

(関係団体 2019-07-10付)

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