札幌市SNSアプリ相談 新たに中学生も対象 実施期間と相談時間拡大
(市町村 2019-07-12付)

 札幌市子どもの権利救済機関(=子どもアシストセンター)は本年度、SNSアプリ「LINE」による相談の試行実施で、高校生に加えて中学生も対象とする。実施期間を前年度の25日間から40日間に延長し、夏休み期間中に実施するほか、相談時間も前年度の3時間から10時間に拡大する。また、新たに冬季間の相談も行う。

 アシストセンターは平成21年4月、市における子どもの最善の利益を実現するための権利条例の施行と同時に、条例に基づく救済委員制度として設置。いじめや体罰などといった、権利侵害に悩み苦しんでいる子どもに対し、迅速かつ適切な救済を行うことを目的としている。

 主な活動内容は、子どもに関する相談に幅広く応じ、助言や支援を行うこと、救済申立て等に基づき問題解決に向けた調査や関係者の調整を行うこと。

 アシストセンターは、子どもの権利について専門的知識を有する救済委員、救済の申立てがあった際に関係機関への調査などを担当する調査員、電話やEメールで相談を受け付ける相談員で構成。面談での相談も受け付けている。

 しかし近年、Eメールでの相談件数が減少。背景について「SNSでのコミュニケーションが浸透しているため」と分析。

 これを受け前年度、Eメールでの相談を補完するという観点から、LINEによる相談を試行的に実施した。

 本年度も対象や期間、時間を拡大して試行実施を継続する。

 前年度は高校生のみを対象としていたが、本年度は新たに中学生も相談対象とした。

 期間は7月22日から8月30日までの40日間。前年度の25日間から期間を延長したほか、中高生の夏休みに合わせて相談を受け付ける。

 相談時間も前年度の午後4時から7時までを延長し、アシストセンターが営業している午前10時から午後8時までとする。

 また、本年度初めて冬季間にも実施する。

(市町村 2019-07-12付)

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