中川町の教育行政執行方針 町費教員1人を配置 働き方改革 着実に行動(市町村 2019-07-12付)
中川町教委・髙橋信行教育長
【旭川発】中川町教委の髙橋信行教育長は令和元年度教育行政執行方針で、単式学級継続のため町費教員一人を配置し、児童の個性や能力に応じた教育の推進を図ることを表明した。また、各学校で町立学校における働き方改革行動計画を着実に行っていくことなどを示した。
執行方針の概要はつぎのとおり。
▼健やかなからだづくり
スポーツ活動の普及に当たり、スポーツ推進委員や総合型地域スポーツクラブ「なかがわスポーツくらぶ」の協力のもと、子どもから高齢者まで体力に応じたスポーツ教室、軽スポーツ教室の普及に努める。
町内の指導者と連携し、幼児から高齢者まで幅広い世代を対象にコオーディネーショントレーニングの普及を進め、幼児センターおよび小・中学校においては、児童生徒の運動・学習能力や集中力の向上、学習規律や生活習慣の改善に取り組む。
▼明日を担う人づくり
放課後児童クラブは、家庭に代わる生活・成長の場であり、様々な体験交流・学習活動が求められている。
読書・学習や創作活動、遊びを通した体力づくり、地域の文化・伝統や季節ごとの様々な体験活動に取り組み、子どもたちの健全育成に努める。
▼学校教育の充実
小学校においては、単式学級継続のため、町費教員一人を配置するとともに、児童の個性や能力に応じた教育の推進のため、学習支援員の配置に努め、学校運営の充実を図る。
各学校において教員研修の充実を図り、全国学力・学習状況調査、CRT検査、各学年の学力テストなどの結果を活用し、各学校が作成する学力向上アクションプランの具現化に向け、全校が一丸となり包括的な授業改善に取り組む。
また、中学生を対象とした学習支援「なかがわ塾」において、引き続き、ボランティア講師の支援、協力をいただきながら、生徒個々の習熟度に応じた学習支援を行い、学力向上に努める。
小学校は元年度から、中学校は2年度から、道徳が特別の教科となることを踏まえ、各学校の道徳教育推進教師が中心となり、研修会等で道徳科の指導方法を習得し、考え、議論する道徳を実践し、命の大切さや道徳的な価値や問題に向き合い、児童生徒が自ら気付くような指導の充実に努める。
いじめ防止の対策については、町いじめ防止基本方針に基づき、学校、家庭、地域、関係機関などと緊密に連携しながら、未然防止と早期発見・早期解決に向け、組織的に取り組む。
登下校時などの安全対策については、町通学路交通安全プログラムに基づく通学路の安全点検を行うほか、地域の皆さんの協力をいただき、交通安全指導や防犯対策に努める。
各学校において全学年で実施している新体力テストの結果を活用し、朝活動や休み時間を有効に活用した多様なプログラムや、コオーディネーショントレーニングを体育授業や部活動に取り入れるなど、日常的に運動に親しむ機会を創出し、体力向上に努める。
また、保健指導とともに栄養士と連携した食育指導の充実を図り、児童生徒の健康に対する意識と実践力を高め、望ましい食習慣が形成されるよう努める。
昨年、各学校に導入したコミュニティ・スクールの活動を通して、家庭や地域が学校運営の基本方針や活動計画などを共有し、それぞれが共通認識のもと、積極的に教育活動に参画し学校改善につなげるよう取り組む。
各学校において町立学校における働き方改革行動計画を着実に推進し、子どもと向き合う時間の確保を図るとともに、教職員の勤務時間の適正化を進める。
また、町立学校にかかる部活動の方針に基づき、合理的でかつ効率的・効果的な活動の推進のための取組を進める。
▼社会教育の充実
学習成果の発表の場である町民文化祭について、引き続き、各団体・サークルをはじめとした町民との協働によって、実施する。
高齢者学級「ポンピラ塾」においては、引き続き、町内外での研修や創作活動を行い、小・中学校との異世代の交流を深め、ふるさとの歴史・知恵を継承し、次世代につながる活動を行う。
(市町村 2019-07-12付)
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