札幌市内各道立施設でカルチャーナイト(道・道教委 2019-07-25付)
多くの親子連れが楽しいひとときを過ごした
◆ネイパル4施設が体験コーナー開設―生涯学習推進センター
道立生涯学習推進センターでは、ネイパル4施設による創作体験や道立図書館による大型絵本の展示などを実施。多くの親子連れが来場し、楽しいひとときを過ごした。
この日、センターが所在する札幌市内かでる2・7で「カルチャーナイト2019inかでる2・7」として、施設入居団体などが様々な催しを展開。センターは9階と10階に各種コーナーを開設した。
9階の道民カレッジPRコーナーでは、砂川、深川、北見、厚岸のネイパル4施設の担当者が創作・体験活動を行った。
ネイパル砂川は、「バックタグ」づくりを実施。子どもたちは、輪切りにした木の断面に絵を描いてオリジナルのバックタグを作成した。
ネイパル深川は、豆を時間内に皿から皿へ移す体験活動を実施。
ネイパル北見は、ホタテの貝殻を積み上げ、重ねた高さを競い合う「ホタテタワー」を行った。
今回から参加したネイパル厚岸は、アサリの貝殻を張り合わせて風鈴などの小物をつくる創作体験を展開した。
このほか、道立図書館による大型絵本やシニアライフ図書の展示も行った。
10階の体験コーナーでは、マナボーシアターと題し、「トムとジェリー」などのアニメーション映画を上映。多くの親子連れが楽しいひとときを過ごした。
◆東山魁夷の映画に見入る―近代美術館
道立近代美術館では、開会中の特別展「東山魁夷唐招提寺御影堂障壁画展」、近美コレクション「風雅の人 蠣崎波響展」「拝啓、藤田嗣治様」などの観覧を午後9時まで延長したほか、5時からは、近美コレクションを無料で開放した。
特別展「東山魁夷」の関連イベントとして、講堂で美術映画の上映会を実施。東山が3年余りの歳月をかけて描き上げた唐招提時御影堂を飾る壮大な襖絵「山雲」「濤声」の制作工程を記録した「山雲濤声~東山魁夷、唐招提寺障壁画の記録」を全2回上映した。合わせて約100人が鑑賞。東山の作品にかける信念を目の当たりにし、真剣に見入っていた。
◆美しい旋律が聴衆を魅了―三岸好太郎美術館
道立三岸好太郎美術館では、開会中の所蔵品展「まぼろしミギシとともに」「フランク・シャーマンコレクション―あるアメリカ人を魅了した浮世絵」を無料開放した。
ミニ・リサイタルでは、松原郁美さん(クラリネット)、佐藤香奈さん(ピアノ伴奏)がデルマ「プロムナード」、モリコーネ「ニューシネマパラダイス」、シューマン「トロイメライ」などを演奏。
このほか、日本の歌から山田耕筰「この道」、中田喜直「夏の思い出」を演奏し、会場はどこか懐かしい雰囲気に包まれた。
三岸の作品を前に流れる美しい旋律に、老若男女幅広い層の聴衆は酔いしれていた。
◆講演と落語で笑い声絶えず―文学館
道立文学館では、地階講堂で講演と落語「東海道の旅と落語」を行った。
落語家・桂歌助師匠が江戸時代の旅装束について解説したほか、東海道五十三次に関するクイズを出題。クイズを通して、展示中の東海道五十三次を紹介した。講演後、宿場町を舞台にした落語「竹の水仙」を披露。客席からは笑い声が絶えなかった。
地階ロビーで、札幌カンテレクラブによるコンサート「フィンランド文学とカンテレ」を実施。フィンランドの伝統的な弦楽器、カンテレを演奏し、『魔術師のたいこ』を朗読した。
また、夏の手づくりコーナー「ミニ色紙・うちわをつくろう」を設置。子どもたちは、用意された花や動物の形の色画用紙に自由に色画用紙を貼り、ミニ色紙やうちわをつくった。
1階ロビーでの古書バザールでは、文学関連書籍などの古書を販売した。
また、常設展「北海道の文学」を無料開放。多くの人が足を運んだ。
この記事の他の写真
東山の制作にかける思いに引き込まれた
三岸の作品を前に美しい演奏を披露した
江戸時代の旅事情を語り、落語を披露した
(道・道教委 2019-07-25付)
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