道教委の高校英語力向上研究校 札幌英藍など11校に 学科特性応じプログラム
(道・道教委 2019-07-25付)

 道教委は、高校英語力向上事業の令和元年度研究指定校およびプロジェクトチーム(協力校)を決定した。研究指定校には、札幌英藍高校など新規9校を含む11校を指定。「外国人旅行者に対応する」「外国企業との取引にかかわる」「海外で学ぶ・生活する」と、英語を活用する場面を3タイプ想定し、3ヵ年計画の最終年度として、各指定校の学科の特性に応じた学習プログラム開発を進める。また、研究指定校ごとに近隣または同じ学科を設置する学校の英語担当教員6人程度からなるプロジェクトチームを編成。年4回のプロジェクト会議を通して、指導方法や取組内容の検討、評価例の作成などを行い、研究指定校の取組を支援する。

 事業は、学科の特性などに応じて英語の活用場面を想定した3タイプの学習プログラムを開発し、道立高校、中等教育学校の英語授業における改善・充実や生徒の英語力向上を図ることが目的。

 本年度は3ヵ年事業の最終年度となる。

 各研究指定校は、①生徒の英語力の把握②活用場面を想定した英語力の検討③活用場面を想定した英語力の到達目標の設定④学校や学科の特性等を踏まえた取組内容や指導方法および評価方法の検討⑤これらを踏まえた年間指導計画の改善・充実―を進める。

 ①では、年2回英検IBAを行うほか、CBAテストやパフォーマンステストなどを実施する。

 ②では、英語を活用する場面として、タイプⅠ「外国人旅行者に対応する」、タイプⅡ「外国企業との取引にかかわる」、タイプⅢ「海外で生活する・学ぶ」を想定。それぞれの場面に応じた英語教育プログラムの開発を進める。

 具体的に、タイプⅠでは、外国人旅行者に対して、あいさつや自己紹介、道案内をはじめ、地域における商品・施設・サービスの説明、苦情への対応などを想定。

 タイプⅡでは、これらに加え、海外への地域・商品のPR、商品注文・発送、英語によるホームページの作成などができるような英語力を身に付ける。

 タイプⅢでは、英語によるレポートの作成や、ディスカッション、プレゼンテーションなどを想定し、英語力向上に向けた各種取組を推進する。

 各タイプの学習プログラムの開発を希望する道立高校から、地域のバランスなどを考慮し、毎年度10校程度を研究指定校として指定。

 指定期間は、指定日から当該年度末までとしている。

 また、研究指定校ごとに近隣または同じ学科を設置する道立高校などの英語担当教員6人程度からなるプロジェクトチーム(協力校)を編成。年4回のプロジェクト会議を開催し、学科の特性などを踏まえた指導方法や取組内容の検討、評価例の作成などを進める。

 本年度指定校とプロジェクトチームはつぎのとおり(カッコ内は学習プログラムのタイプ)。

▼石狩

▽札幌英藍(Ⅰ・新)=札幌丘珠、札幌白石、札幌東陵、札幌あすかぜ、札幌白陵、石狩翔陽

▽北広島西(Ⅰ・新)=札幌厚別、札幌真栄、札幌平岡、江別、野幌、千歳北陽、恵庭南、恵庭北

▽札幌国際情報(Ⅲ)=岩見沢東、千歳、小樽潮陵、倶知安、浦河、室蘭栄、登別明日、北見北斗、帯広柏葉、釧路湖陵

▼後志

▽蘭越(Ⅰ・新)=小樽桜陽、小樽商業、小樽未来創造、余市紅志、岩内、寿都

▽倶知安農業(Ⅱ)=岩見沢農業、静内農業、大野農業、旭川農業、更別農業、厚岸翔洋

▼胆振

▽登別青嶺(Ⅰ・新)=室蘭清水丘、室蘭東翔、伊達、伊達緑丘、白老東、虻田

▼渡島

▽長万部(Ⅰ・新)=函館西、南茅部、函館水産、上磯、七飯、八雲

▽函館商業(Ⅱ・新)=奈井江商業、札幌東商業、苫小牧総合経済、旭川商業、釧路商業

▼上川

▽旭川工業(Ⅱ・新)=札幌工業、札幌琴似工業、室蘭工業、函館工業、帯広工業、釧路工業

▼オホーツク

▽遠軽(Ⅰ・新)=紋別、佐呂間、湧別、興部、雄武、北見商業、北見工業、留辺蘂

▼十勝

▽本別(Ⅰ・新)=帯広三条、帯広緑陽、音更、芽室、大樹、幕別清陵、足寄、鹿追

(道・道教委 2019-07-25付)

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