十勝教育研究所と結びミニ道研　実践的指導力を向上　道徳教育の課題意識明確に

（道・道教委 2019-07-26付）

十勝会場の発表を聞く道研の受講者

　道立教育研究所と石狩教育研修センター、十勝教育研究所が連携して行う管内研修センター等研修講座（ミニ道研）が１８日、江別市内の道研で開かれた。道研と十勝教育研究所を遠隔システムでつなぎ、講義や演習、実践発表を通して、授業づくりや学級経営、道徳教育の実践的指導力向上を図った。

　ミニ道研は、各教育研究所・教育研修センターと道研が連携して研修講座を開設し、個々の教員の実践的指導力および研究所・センター所員の企画・運営力向上を図ることを通して、管内教育の一層の充実に資するもの。

　午前の「実践から学ぼう！授業づくり・学級経営」では、石狩会場と十勝会場合わせて２８人が受講した。

　道研企画・研修部の井田昌之主査が指導技術と学習過程に関する説明を行ったほか、幕別町立札内東中学校の小谷和樹教諭と石狩市立花川小学校の伊藤翔平教諭が学級経営や教科指導に関して実践発表。集団づくりと児童生徒とのコミュニケーションなどにかかわって会場間交流を行った。

　午後からは道徳教育について研修を行い、合わせて２７人が受講した。

　実践発表やトークセッションなどを通じて道徳教育への理解を深め、自身の課題解決に向けたヒントを見いだした。

　企画・研修部の森田雅彦研究研修主事が、道徳の授業づくりについて、導入や発問の工夫などについて講義。

　続いて演習を行い、それぞれがもつ道徳教育に関する悩みや課題意識を明確化。グループでの交流から、「中心発問につながる効果的な導入」「本音を出させる工夫」など解決したい課題をそれぞれ一つ設定し、２会場で共有した。

　このあと、幕別町立白人小学校の大久保美聡教諭と北広島市立東部中学校の一関藍子教諭が、各校における実践を紹介した。

(道・道教委 2019-07-26付)