市町村立学校の勤務時間管理―道教委まとめ 48市町村で全校実施 士別市と美深町 指紋認証も(道・道教委 2019-07-30付)
道教委は、市町村立学校における勤務時間管理に関する調査結果(札幌市を除く)をまとめた。6月1日現在、全校において客観的な手段で勤務時間管理を行っているのは48市町村で全体の27%。管内別では上川・留萌が5割以上と導入率が高かった。勤務時間把握の手段(複数回答)は校務用パソコン(画面上での打刻)が最多で、タイムカード、ICカードと続く。指紋認証を一部の学校で導入している自治体は、士別市と美深町の2市町となっている。
7月に改定した学校における働き方改革「北海道アクション・プラン」では、新たな目標として「教員の在校等時間から条例で定める勤務時間等を減じた時間を1ヵ月で45時間以内、1年間で360時間以内」と設定。勤務時間を把握・集計するシステムを構築後、在校時間を客観的に計測するとした。
道教委の市町村立学校における勤務時間管理に関する調査結果(6月1日現在、札幌市を除く)によると、所管する小・中・高校全校で、ICカードなど客観的な手段で勤務時間を把握している市町村は48市町村で全体の27%。管内別では、上川・留萌が5割以上、石狩・日高・宗谷が4割以上の市町村で導入している。
モデル事業を含めた一部の学校での実施を合わせると、道内全体で66市町村、全体の37%となっている。管内別では、石狩・上川が約7割、日高・檜山が約6割、留萌・釧路が5割と続く。
一方、勤務時間の把握を検討中と回答した市町村は94市町村、検討していないと回答した市町村は18市町村となっている。
一部または全校で勤務時間を把握している66市町村の勤務時間管理の手段(複数回答)をみると、校務用パソコン(画面上で打刻)が39%と最も多く、タイムカード(29%)、ICカード(26%)などと続いた。
生体認証を導入している自治体は士別市、美深町の2市町。士別市ではことし4月から小学校1校、美深町では前年度から小中学校1校で指紋による出退勤管理を行っている。
(道・道教委 2019-07-30付)
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