10年ぶりに特別支援指導要録改訂―道教委 3観点で学習状況記載 記述欄簡素化で教員負担軽減(道・道教委 2019-07-31付)
道教委は、特別支援学校児童生徒指導要録を改訂した。新学習指導要領の実施に向けて10年ぶりの改訂。小学部の「外国語活動の記録」で観点別の文書記述欄を一本化。高等部の「各教科・科目等の学習の記録」では、「知識・技能」など3観点に基づき学習状況を記載する。「総合所見および指導上参考となる諸事項」で、要点を個条書きにし記述欄を簡素化するなど、勤務負担の軽減を図る。
文部科学省はことし3月、「小学校、中学校、高校および特別支援学校における児童生徒の学習評価および指導要録の改善について」を発出。
新学習指導要領に基づき、観点別学習評価を「知識・技能」「思考・判断・表現」「主体的に学習に取り組む態度」の3観点で整理し、指導要録の参考様式を示した。
これに基づき道教委は、特別支援学校児童生徒指導要録を10年ぶりに改訂した。
主な改善点をみると、特別支援学校(視覚障がい、聴覚障がい、肢体不自由または病弱)小学部における「外国語活動の記録」で、従来、観点別に設けていた文章記述欄を一本化し、評価の観点に即して児童の学習状況に顕著な事項がある場合、その特徴を記入する。
高等部では「各教科・科目等の学習の記録」で3観点別の学習状況を記載。特別活動の記録は文章記述を改め、各学校が設定した観点を記入し、満足できる状況にあると判断する場合に○印を記入する。
特別支援学校(知的障がい)の各教科については、特別支援学校の新学習指導要領において,小・中・高校等との学びの連続性を重視する観点から、小・中・高校の各教科と同様に育成を目指す資質・能力の3つの柱で目標・内容が整理されたことを踏まえ、学習評価において、観点別学習状況を踏まえて文章記述を行う。
このほか、教員の負担軽減のため「総合所見および指導上参考となる諸事項」は、要点を個条書きとするなど、記述欄を簡素化する。
小学部は令和2年、中学部は3年、高等部は4年のそれぞれ4月1日から適用される。
(道・道教委 2019-07-31付)
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