全国学力・学習状況調査の結果概要 「最後まで努力」割合上昇 前年度結果活用の学校で好結果
(道・道教委 2019-08-01付)

 道教委が7月31日に発表した本年度全国学力・学習状況調査の本道分結果をみると、国語や算数・数学の書く問題で最後まで解答を書こうと努力した児童生徒の割合は上昇しているものの、小・中学校いずれも全国より低い状況にある。一方、前年度の全国学力・学習状況調査の結果を活用した学校、校内研修の実施計画の整備など組織的・継続的な研修をよく行っている学校の割合は、小中いずれも全国平均を大きく上回っていることが分かった。主な調査項目の概要はつぎのとおり。

【教科に関する調査】

▼小学校国語

 少数値でみると、平均正答率は62・8%。全国との差はマイナス1・0ポイントとなっている。全国の下位約25%と同じ正答数の範囲に含まれる児童の割合は24・7%で、全国より1・2ポイント多い。

 全14問中、平均正答率が全国以上の問題数は1問、無解答率が全国以下の問題数は9問、無解答率が5%以上の問題数は8問となっている。

▼小学校算数

 平均正答率は64・5%。全国との差はマイナス2・1ポイントとなった。

 下位約25%は22・2%で、全国より2・7ポイント多い。

 全14問中、平均正答率が全国以上の問題数は1問、無解答率が全国以下の問題数は5問、無解答率が5%以上の問題数は2問となっている。

▼中学校国語

 平均正答率は72・1%。全国との差はマイナス0・7ポイント。

 下位約25%は22・1%で、全国より0・7ポイント多い。

 全10問中、平均正答率が全国以上の問題数は5問、無解答率が全国以下の問題数は6問、無解答率が5%以上の問題数は3問となっている。

▼中学校数学

 平均正答率は58・1%。全国との差はマイナス1・7ポイントとなった。

 下位約25%の割合は22・8%で、全国より2・3ポイント多い。

 全16問中、平均正答率が全国以上の問題数は3問、無解答率が全国以下の問題数は5問、無解答率が5%以上の問題数は9問となっている。

▼中学校英語

 平均正答率は54・2%。全国との差はマイナス1・8ポイントとなった。

 下位約25%の割合は24・1%で、全国より2・4ポイント多い。

 全21問中、平均正答率が全国以上の問題数は4問、無解答率が全国以下の問題数は13問、無解答率が5%以上の問題数は7問。

【児童生徒質問紙調査】

 国語のすべての記述式問題で、最後まで解答を書こうと努力した児童生徒の割合は、平成29年度と比べて小学校が4・3ポイント高い79・5%、中学校が8・3ポイント高い77・8%。全国との比較では小学校で0・9ポイント、中学校で2・0ポイント低い。

 同じく算数・数学では、30年度と比べて小学校が9・9ポイント高い78・4%、中学校が4・4ポイント高い55・6%。全国との比較では小学校で2・3ポイント、中学校で5・2ポイント低い。

 家で自分で計画を立てて勉強を「している」「どちらかといえばしている」と回答した児童生徒の割合は、30年度と比べ小学校が3・7ポイント高い71・3%、中学校が3・4ポイント低い49・2%。全国と比べて小学校で0・2ポイント、中学校で1・2ポイント低い。

【学校質問紙調査】

 30年度全国学力・学習状況調査の自校の結果について、調査対象学年・教科だけではなく、学校全体で教育活動を改善するための活用を「よく行った」学校の割合は、小学校で前年度比2・6ポイント高い66・6%。中学校で0・6ポイント高い59・9%。

 全国と比べ、小学校で24・1ポイント、中学校で25・4ポイントと大きく上回った。

 校長のリーダーシップのもと、研修リーダーなどを校内に設け、校内研修の実施計画の整備など組織的・継続的な研修を「よくしている」学校の割合は、30年度と比べ小学校で1・3ポイント高い78・5%。中学校で4・2ポイント高い76・4%。

 全国と比べ、小学校で8・4ポイント、中学校で13・2ポイント高い。

(道・道教委 2019-08-01付)

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