いじめ問題等全道連絡協議会 ICT活用し教育相談 欠席日数調査様式も紹介 道教委
(道・道教委 2019-08-06付)

いじめ問題解決支援全道連絡協
教育相談・生徒指導の専門家ら約80人が参加した

 道教委は2日、道庁別館で令和元年度道いじめ問題等解決支援外部専門家チーム全道連絡協議会・スクールカウンセラー連絡協議会・生徒指導担当指導主事等研修会を開いた。大阪成蹊短期大学の中野澄教授が各校の不登校対策の成果と課題を明らかにする方策として欠席日数調査様式を挙げたほか、北海商科大学の大友秀人教授がICTを活用した奥尻町における教員研修の実践を紹介した。

 いじめの未然防止、早期発見・早期対応など生徒指導上の諸課題の解決のため、講演や協議などを通して判断力や行動力等の向上を図るもの。

 道いじめ問題等解決支援外部専門家チーム員、スクールカウンセラー、市町村教委・教育局の職員など約80人が参加した。

 生徒指導・学校安全課の尾形友秀主幹があいさつ。

 不登校児童生徒数が依然として相当数いることなど、生徒指導上の諸課題解決のために専門家、関係機関、団体、家庭、地域と連携して未然防止、早期発見・早期対応に取り組む重要性を強調。ことし2月に策定した道いじめの防止等に向けた取組プランに基づき、道いじめ防止基本方針で示す取組を計画的に実行していく意向を示した

 同じく荒瀬匡宗主査は、いじめ、不登校、自殺予防、児童虐待に関する状況や施策について説明。児童生徒理解・支援シートやリーフレット『学校・教育委員会等向け虐待対応の手引きの活用』を紹介し、利用を呼びかけた。

 続いて、大阪成蹊短大の中野教授が「チーム学校による実践的な児童生徒への支援体制の在り方について」と題して講演。不登校児童生徒数を可視化する欠席日数調査様式と活用方法を紹介した。

 北海商科大の大友教授は「ICTを活用したカウンセリングの実践と教育相談の充実について」と題し、ICTを活用した奥尻町における教員研修の実践を説明。学校の規模や環境にかかわらず、教育相談や研修を実施することができるICTの有効性を示した。

 このあと、いじめ等解決支援部会と教育相談部会の2部会に分かれて、演習・協議を行った。

(道・道教委 2019-08-06付)

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