２年度道立高入選の入学願書　性別記入欄を廃止へ　ＬＧＢＴ受検者に配慮　道教委

（道・道教委 2019-08-08付）

　道教委は、７日の教育委員会会議で令和２年度の道立高校入学者選抜から入学願書の性別記入欄を廃止することを決めた。性別を記入することに抵抗を感じる性的少数者（ＬＧＢＴ）の受検生に配慮したもので、道立高校、有朋高校、道立中等教育学校の学則を一部改正し入学願書の様式を改める。中学校の教員が受検生の成績や健康状態などを記入する調査書の性別欄については、把握すべき基本情報の一つとして残す。

　従来、志望校に提出する入学願書には、受検生が氏名や生年月日、出身中学校などを記入する欄があり、氏名の横に性別欄を設けていた。

　道教委は、個人の性的指向や性自認の多様性への適切な配慮が求められていることに鑑み、道立高校入学者選抜におけるＬＧＢＴへの配慮を進めるため、教育委員会規則で定める様式を改正。道立高校、有朋高、道立中等教育学校の学則における入学願書の様式から性別記入欄を廃止する。

　一方、各中学校の教員が受検生の成績や健康状態などを記入する調査書の性別欄においては、把握する必要のある基本情報の一つとして残す。

(道・道教委 2019-08-08付)