道内学校施設ブロック塀点検状況　安全１３８校、対策中41校　内部点検未完了は公立２８校　文科省

（道・道教委 2019-08-08付）

学校施設におけるブロック塀等の安全対策等状況調査（クリックすると拡大表示されます）

　文部科学省は、学校施設におけるブロック塀等の安全対策等状況調査結果（４月１日現在）を公表した。札幌市を含む道内の状況をみると、調査対象となった２６０校のうち、安全性が確認された学校が１３８校、対策を講じている学校が４１校。道教委によると、内部点検未完了の学校３５校のうち、公立学校は４市町２８校で、札幌市立学校が２２校であることが分かった。

　昨年６月に発生した大阪北部地震によるブロック塀の倒壊事故を受け、文科省はブロック塀等の安全点検状況調査を実施し、同年８月に公表。その後の安全点検や安全対策の進ちょく状況について、調査した。

　調査対象は、前年度調査でブロック塀等を有していることが分かった全国の国公私立の幼稚園、小学校、中学校、義務教育学校、高校、中等教育学校、特別支援学校２万２８０校。調査時点は４月１日。

　調査の結果、保有するすべてのブロック塀等の安全性が確認された学校は６３４３校。点検未完了の学校は３５９０校となっており、うち外部点検で安全性に問題のあるブロック塀等がない学校は３５４７校だった。

　来年３月末までに安全対策完了予定の学校は３９１５校、同年４月以降に安全対策を完了する予定の学校は１８９３校。ブロック塀等以外の囲障へ再整備を行った学校、撤去を完了した学校は４３６５校となっている。

　本道で今回の調査の対象となった学校は２６０校。うち、すべてのブロック塀等の安全性が確認された学校が１３８校だった。

　一方、外観点検で安全性に問題があるブロック塀等がなく、内部点検が未完了の学校は３５校。道教委によると、このうち公立学校は４市町の２８校で、札幌市立の学校が２２校を占めている。

　来年３月末までに安全対策を完了予定の学校は２８校、同年４月以降に安全対策を完了予定の学校は１３校。道教委によると、これら計４１校のうち公立学校は奥尻町立奥尻幼稚園、札幌市立本町小学校、三笠市立三笠小学校、沼田町立沼田小学校、稚内市立中央小学校、稚内南小学校、秩父別町立秩父別中学校、せたな町立瀬棚中学校、東川養護学校の９校。

　文科省は調査結果を踏まえ、安全性に問題があることが判明したブロック塀等の安全対策を早急に完了するよう求める通知を学校設置者に対し発出する予定。ブロック塀等の内部点検が完了していない場合、撤去予定のないものは早急に内部点検を完了し、学校における安全対策の実施状況を公表するよう求めていく。

(道・道教委 2019-08-08付)