公立高配置計画検討協石狩学区―道教委 4年度5校で学級増 教職員定数拡大求める声 (道・道教委 2019-08-09付)
教育関係者など約90人が出席した
道教委は7月30日、札幌市内の道第2水産ビルで公立高校配置計画地域別検討協議会石狩学区を開いた。令和4年度は中卒者数が3年度比で583人の増加が見込まれることから、石狩学区では札幌月寒高校など5校において1学級増の定員調整を行うことなどを説明。協議では、学級数維持や教職員定数の拡大を求める意見などが挙がった。
管内各市町村の教育長や中学校、高校の管理職、PTA関係者など約90人が出席した。
開会あいさつに立った石狩教育局の堀本厚局長は、「特色ある高校づくりや高校配置の計画に当たり、本道の高校における教育水準を維持し、活力ある教育活動を展開する観点に立って進めていく」とした。
続いて、道教委高校教育課の松田俊也配置・制度担当課長が、2~4年度の配置計画案と5~8年度までの4年間の見通しについて説明。策定の考え方や石狩学区の中卒者の状況および調整計画、学区内の生徒の進路動向などを提示した。
石狩学区の配置計画案では、4年度は学区全体で中卒者数が583人増加する見込みであることを踏まえ、学級増を検討していることを説明。札幌月寒高、札幌北陵高校、札幌手稲高校、札幌丘珠高校、恵庭北高校の5校で1学級増の定員調整を行う見通しを示した。
5~8年度までの見通しについては、学区内中卒者数73人減が見込まれることを踏まえ、4年間で1~2学級減が必要となることを示した。
また、全日制課程普通科単置校をモデルとした学級定員別教職員定数を提示。学級定員を40人から35人に引き下げた場合、全道で100人以上の教職員が不足し、予算措置が困難であることを説明した。
説明終了後の協議では、PTA関係者から私立高校の他市への移転を踏まえた配置計画を求める声や、「間口減は中卒者の市外流出に拍車がかかり、地域連携と逆行するのではないか」との懸念から学級数維持を求める声が上がった。
教育関係者からは「学級減が進むとますます道内の過疎化が深刻になる」とし、教職員定数の拡大を求める意見が出た。
(道・道教委 2019-08-09付)
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