公立高配置計画協議会 宗谷学区―道教委 5~8年度 1~2学級調整 関係者が高校存続訴え
(道・道教委 2019-08-16付)

公立高配置計画地域別検討協議会宗谷学区
管内の活力ある教育活動の推進に向け協議した

 【稚内発】道教委は7月中旬、宗谷合同庁舎で第2回公立高校配置計画地域別検討協議会宗谷学区を開いた。宗谷学区の配置計画案などについて説明。令和5~8年度の4年間については、学区内の中卒者数が89人減となることが見込まれ、1~2学級相当の調整が必要との案を示した。協議では、各地域の関係者が地域の実情や高校の存続を訴えた。

 道教委や宗谷教育局をはじめ、管内市町村教委の教育長、小・中・高校の校長、PTAや経済団体関係者ら53人が出席した。

 冒頭、宗谷教育局の宮岡孝博局長は、特色ある学校づくりや高校配置について「本道の高校教育の水準を維持し、活力ある教育活動を展開していくという観点に立って進める」と述べ、理解と協力を求めた。

 続いて、道教委高校教育課の星澤一喜主任が2~4年度公立高校配置計画案などについて説明。

 2年度の募集学級数について、浜頓別高校普通科、利尻高校商業科が前年度の入学者選抜の結果1学級減となったことを受け、今後、町から入学者数の見込み数などの情報を得ながら中卒者数の状況や生徒の進路動向などを精査し、計画決定時に公表するとした。

 4年度は、学区全体の中卒者数が前年度に比べ3人減にとどまることから、定員調整はしないとした。5~8年度の4年間については、学区内の中卒者数が89人減となり、学級数に換算すると1~2学級相当の調整が必要と説明した。

 また、離島の学校について、第1学年の在籍者数が10人未満となり、その後も生徒数の増が見込まれない場合は、再編整備の検討が必要とした。

 引き続き、学級定員別教職員定数、学校規模別における各教科の教員配置数の一例、道高校教育アクションプログラム、地域みんなで人づくり小中高一貫ふるさとキャリア教育スタートアップ・ガイドブックなどについて説明した。

 協議では、浜頓別高の楡木伸司校長が「本校には、高校がない猿払村と中頓別町から通う生徒がいる。学級減少について、担っている地理的な位置付けを考慮してほしい」と訴えた。

 浜頓別商工会の中村忠勝会長は「地域経済を支える上でも、浜頓別高の2間口維持を」と要請した。

 利尻高の阿部穣校長は、ふるさと教育で地域の創生と発展に貢献する生徒を育んでいると紹介した。

(道・道教委 2019-08-16付)

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