新規のプログラミング教育事業―道教委 20校で指導計画作成 成果交流会開き実践深化
(道・道教委 2019-08-20付)

 道教委は本年度から3年間、新規事業「プログラミング教育事業」に取り組む。本年度の研究実践校として岩見沢市立岩見沢小学校など20校を指定。実践校は、プログラミング教育に関する年間指導計画を作成するほか、全道成果交流会で実践活動の改善・充実に取り組む。道教委が実施するプログラミング教育研修会や、各地域等で開かれる研修などにおいて研究実践の成果を発表し、小・中・高校を通じたプログラミング教育の充実につなげていく。

 事業は、小・中・高校を通じたプログラミング教育の充実に向け、小学校教員の指導力向上を図る取組を実施し、プログラミング教育の必修化に向けた準備を支援するもの。実施期間は令和3年度末までとし、実践指定校は年度ごとに学校の取組状況を踏まえて決定する。

 指定対象は、公立小学校または義務教育学校の前期課程。

 本年度は、岩見沢小など全道の小学校20校を指定した。

 研究実践校は、①年間指導計画等の作成②指導資料の作成協力③先進事例等の収集④成果の普及―に取り組む。

 ①では、育成を目指す資質・能力を明確にしたプログラミング教育に関する教科等横断的な年間指導計画やプログラミング教育における中心的な学習について1単位時間または複数時間の指導計画を作成。作成した計画に基づき、プログラミング教育に関する公開授業などを実施し、その成果と課題を踏まえて指導計画を改善・充実させる。

 ②では、作成した年間指導計画等や研究実践の成果などの資料を道教委に提供し、道教委が行う指導資料の作成に協力する。

 ③では、プログラミング教育の先進校を視察し、年間指導計画等の作成や授業実践に活用するほか、プログラミング教育の教材等について調査研究を行い、年間指導計画等の作成や授業実践に生かす。また、道教委の全道成果交流会に参加し、他の研究実践校と実践内容および成果・課題を交流。年間指導計画等の改善・充実に活用する。

 ④では、道教委が開催するプログラミング教育研修会や、各管内・各市町村内で開かれる研修などにおいて研究実践の成果を発表するほか、成果を活用した他校への助言を行う。

 道教委は、研究実践校の校長、市町村教委職員、道教委職員などによる連絡協議会を開催し、事業の円滑な実施や研究実践校の指導的教員の育成に向けた協議などを実施。また、研究実践校の教員が参加する全道成果交流会を開き、年間指導計画等の改善・充実に向けて協議する。

 このほか、研究実践校が作成した年間指導計画等や成果などを取りまとめた指導資料を作成し、全道に普及させる。

 本年度における研究実践校はつぎのとおり。

▼空知

▽岩見沢市立岩見沢小

▽滝川市立滝川第二小

▼石狩

▽石狩市立紅南小

▼後志

▽小樽市立手宮中央小

▽倶知安町立西小

▼胆振

▽苫小牧市立泉野小

▼日高

▽浦河町立荻伏小

▼渡島

▽函館市立桔梗小

▽北斗市立大野小

▼檜山

▽厚沢部町立厚沢部小

▼上川

▽旭川市立豊岡小

▽美瑛町立美瑛小

▼留萌

▽遠別町立遠別小

▼宗谷

▽幌延町立幌延小

▼オホーツク

▽網走市立中央小

▽北見市立南小

▼十勝

▽帯広市立稲田小

▽豊頃町立豊頃小

▼釧路

▽釧路町立遠矢小

▼根室

▽標津町立川北小

(道・道教委 2019-08-20付)

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