幼児の特別支援教育研修会開く 発達と障がい特性理解 講義・説明・協議通し 道教委・特セン(道・道教委 2019-08-16付)
幼児期の教育に携わる職員94人が参加した
道教委と道立特別支援教育センターは7日、道庁別館で幼児期の教育に携わる方のための特別支援教育研修会を開いた。幼稚園などの教職員や発達支援センター職員など94人が参加。特別な教育的支援を必要とする幼児への支援や、小学校、保護者、関係機関との連携に関する講義・協議を通して、幼児期の特別支援教育への理解を深めた。
早期からの切れ目のない一貫した支援に関する知識・技能などを身に付けることなどが目的。
ことし6月に新設された道教委幼児教育推進局幼児教育推進センターの泉大吾主査がセンターの概要を説明。全14管内で幼児教育相談員派遣事業、幼児教育と小学校教育の円滑な接続を目指した幼児教育を語る会を開催することや、身近な地域で受けられる新たな研修として幼児教育課題研修を行うことなどを紹介した。
続いて、道立特別支援教育センターの沓澤整治主任研究員兼視覚障がい教育室長が「幼児の発達と障がい特性の理解」と題して講義。特別支援教育の理念やインクルーシブ教育システムの定義を提示した上で、特別支援教育が特別な場のみで行われるものではないことや、合理的配慮の考え方などを確認した。
また、特別支援教育の視点を生かした実践の考え方にかかわって「全体の配慮」と「個別の支援」に着目。全体への配慮が足りないと多くの個別の支援が必要となってしまうことから、まず全体への配慮を考えることの有効性を説いた。
このほか、幼児期の発達の法則や、学びの連続性、発達障害の特性などについて解説。幼児期での取組をつぎにつなげる視点をもつよう呼びかけた。
つぎに、愛別町幼児センターの日野友美枝特別支援教育支援員と、愛別町立愛別小学校の加藤大和教諭が登壇。「幼稚園等における特別な教育的支援を必要とする幼児への指導や支援と小学校への引継ぎの実際」をテーマに講義した。センターにおける特別支援教育の取組や、センターとの連携に向けた小学校の取組を紹介。小学校によるセンター訪問や、センターの年長組を小学校に招く「あそびのひろば」、入学説明会を兼ねた一日入学の開催などを取り上げた。
このあと、保護者や関係機関との連携の在り方に関する講義や、早期からの切れ目のない一貫した指導・支援の充実に向けた協議などを行い、幼児期の特別支援教育へ理解を深めた。
(道・道教委 2019-08-16付)
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