石狩局が就職促進マッチング事業　今後の進路をイメージ　道議会庁舎改築など見学

（道・道教委 2019-08-07付）

　石狩教育局は２日、札幌市内で第１回高校就職促進マッチング事業を開いた。ＪＲ札幌駅の窓口やホームを見学したほか、道議会庁舎改築の工事現場を見学。生徒たちは普段見ることのできない現場を目の当たりにし、業界の魅力を肌で感じ取るとともに、今後の進路選択に向けてイメージを膨らませていた。

　この取組は、生徒や保護者、進路指導教員を対象に、多様な企業・業種に対する理解促進を図るための見学会などを実施し、職業選択の幅を広げるなどキャリア教育を推進するとともに、就職支援の充実を図ることが目的。北海道旅客鉄道㈱、大成建設㈱札幌支店の協力を得て実施した。

　札幌西陵高校、恵庭南高校など５校から５人の生徒と保護者、教員らが参加した。

　ＪＲ札幌駅では、窓口や切符売り場で営業に関する説明を受けたほか、ホームに入って車両の切り離しや電気系統を見学した。

　会場を移し、大成建設㈱札幌支店の三崎利彦作業所長が工事概要を説明。全景図を示しながら工事の流れを紹介したほか、免震装置の検査試験動画や３Ｄ図面、議場の完成予想図などを見せ、現在の進捗状況を紹介した。

　このあと、来年１月の竣工に向け大成・伊藤・宮坂・JVが施工している「道議会庁舎改築その他１工区」の現場を見学。

　鎌田憲二現場代理人は、議場を支える鉄骨や免震構造、むき出しの配線・配管などを示しながら「どこにどんな順番で置いたら効率がよいかなど、いろいろな人が考えてつくっている」と説明。

　すべてに意味があり、様々な人の労力や知恵が結晶となっていることを知った生徒たちは、感心した様子で聞き入っていた。

　参加した札幌丘珠高校３年生の廣岡駿平君は「他業種と迷っていたが、今回の見学会で建設業に気持ちが傾いた。配管やスイッチの位置などすべてに意味があることなどを知り勉強になった」と話していた。

(道・道教委 2019-08-07付)