校内研修コーディネーター事業―道教委 本務・兼務校13校指定 新規1校 若手教員育成 
(道・道教委 2019-08-05付)

 道教委は、校内研修コーディネーター配置事業の令和元年度本務校と兼務校を決定した。計13校を指定し、うち新規は兼務校の函館市立中島小学校の1校。教職経験豊かな再任用教員(校内研修コーディネーター)が若手教員育成に向けた研修の企画・実施などを行う。

 6学級以下の学校では、定数上、担任をもたない教員が配置できない。そのため、先輩教員が多忙のため、若手教員の指導、育成に携わる時間が十分に確保できないという課題がある。

 こうした状況を踏まえ、道教委は平成25年度から配置事業を開始。教職経験豊かな再任用教員などを校内研修コーディネーターとして配置し、小規模校における若手教員に対する継続的な研修の実施、校内研修体制の改善などを行うことで、教員の実践的指導力の向上を図る。

 コーディネーターは、市町村立の小学校および中学校の再任用教員のうち、若手教員の育成に熱意があり、教科指導等において豊富な経験や高い専門性、実践的指導力を有する元校長・副校長・教頭・主幹教諭などが担当する。配置期間は1年間。

 具体的には、①若手教員育成のための研修の企画・実施②校内研修体制の整備や研修計画の企画・立案③より効果的な少人数指導、チーム・ティーチング授業等の実施のための指導助言④勤務校および近隣校が合同で実施する地域合同研修の企画・立案⑤勤務校およびその他の学校において共通して利用可能な教材開発への支援⑥勤務校の教員が校外研修参加のため不在となる際の代替授業の実施―などを行う。

 本年度は、壮瞥町立壮瞥小学校など本務校5校、壮瞥中学校など兼務校8校を指定。校内研修コーディネーター5人を本務校に配置する。新規は、兼務校の函館市立中島小。

 本年度本務校、兼務校はつぎのとおり(本務校=兼務校の順)。

▼胆振

▽壮瞥町壮瞥小=壮瞥中

▼渡島

▽函館市中部小=北星小、中島小(新規)

▼檜山

▽江差町江差北小=江差小、上ノ国小

▼オホーツク

▽斜里町知床ウトロ=朝日小

▼十勝

▽帯広市川西小=川西中、大空中

(道・道教委 2019-08-05付)

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