道教委が北東北教員交流者意見交換会 本道教育との違いは 職場環境など話題に
(道・道教委 2019-08-01付)

北東北教員交流者意見交換会
北東北3県からの人事交流者ら6人が出席した

 道教委は7月29日、道庁別館西棟で令和元年度北東北教員交流者意見交換会を開いた。北東北3県からの人事交流者5人に加え、平成29年度から2年間、道から派遣されていた交流終了者1人が出席。派遣元の県と北海道の教育の違いなどについてそれぞれ意見を交わし、働きやすい職場環境づくりや地域とのかかわりなどが話題に上った。

 道と青森県、秋田県、岩手県の北東北3県による人事交流は、多様な教育実践を経験することで教員として実践力の向上を図るとともに、交流の成果を特色ある学校づくりの推進に生かし、各道県の教育の振興に生かすことをねらいに平成16年度から実施している。

 現在、北海道から青森県に2人、岩手県に3人の教員を派遣。また、青森県、秋田県からそれぞれ1人、岩手県から4人の教員が本道に派遣され、授業改善や指導力の向上を目指し、全道各地で取り組んでいる。

 意見交換会は、北東北3県との人事交流者が一堂に会し、交流の成果や勤務状況などについて情報を交換し、取組の一層の促進を図るとともに、さらなる北海道教育の充実・発展に資するもの。北東北3県からの人事交流者5人と道から派遣されていた交流終了者1人が出席した。

 開会に当たり、堀籠康行教職員課長があいさつに立ち、人事交流で得た多くの経験を今後の教育活動の糧とするとともに、成果を一層教育活動の充実に役立てるよう期待。道教委として「きたんのない意見をいただき、今後の人事交流や本道の教育推進に役立てたい」との考えを示した。

 続く全体会では、派遣元の県と北海道の教育の違いなどについて懇談。北東北の教員からは、「職員会議の時間を短く設定するなどして、授業準備の時間を確保している。教員が働きやすい環境を学校全体で構築できている」「子どもたちの学力の向上に向けた分析に力を入れている印象。少人数指導など、子ども一人ひとりに対してきめ細かな指導を行っている」などの意見が挙がった。

 北東北への派遣を経験した教員は「東北の学校は、文化や伝統、祭りなど地域とのかかわりを大切にした教育活動に力を入れていた」「事前に学びたいことや自校に取り入れたいことなどを明確してから人事交流に臨むべきだった」などと振り返った。

 このあと、小・中学校、高校、特別支援学校の校種別部会を開き、人事交流の成果と課題や、児童生徒の学力向上への取組、各地域における学校教育への支援体制および取組などについて意見を交わした。

(道・道教委 2019-08-01付)

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