がん教育総合支援事業推進校―道教委　名寄高など新規６校に　３テーマで実践研究

（道・道教委 2019-07-29付）

　道教委は、本年度がん教育総合支援事業の推進校として標茶町立虹別中学校、名寄高校など６校を決定した。すべて新規で、各校では「外部講師を活用した実践研究」など３つのテーマから選択して実践研究を推進。新学習指導要領に対応した保健体育科の授業研究、地域の特性に応じたがん教育の充実を図る。

　道教委は文部科学省の委託を受け、平成２６年度から「がん教育総合支援事業」を開始。がんやがん患者、命の大切さへの理解を深める教育の推進、教員の指導力向上を図っている。

　前年度、がん教育の外部講師の所属、所在地、対応可能地域、対応校種を掲載する「がん教育外部講師リスト」を新たに作成。市町村教委や学校での活用を呼びかけている。

　本年度推進校に、標茶町立虹別中、室蘭市立東明中学校、日高町立富川中学校、名寄高、豊富高校、深川西高校の６校を決定。すべて新規で、新学習指導要領への対応、地域の実情に応じたがん教育を進め、発達の段階に応じたがん教育の指導内容の設定などを検討する取組を実施する。

　具体的には、「外部講師を活用した実践研究」「地域の保健師等と連携した実践研究」「保健体育科（保健分野）または科目“保健”における実践研究」のいずれかのテーマを選択。推進校共通の取組として、がん教育推進に向けた校内検討会の開催、がん教育年間指導計画の作成・実施、アンケートや公開授業の実施などに取り組む。

　道教委は、推進校の実践事例、指導計画をまとめた『がん教育実践事例』を作成。成果を全道に普及させる。前年度作成した外部講師リストについては、利用状況や課題を整理。道医師会などと連携し、さらなるリストの拡充を図る。

(道・道教委 2019-07-29付)