道工業高校長会が第７０回研究集会　充実・発展に向け研鑚　未来を創造する教育推進

（関係団体 2019-07-30付）

工業高校の教諭など約９０人が参加

　道工業高校長会（猪股康行理事長）は２５日から２日間、ホテルライフォート札幌で第７０回道高校工業教育研究集会を開いた。道内の工業高校教諭など約９０人が参加。研究主題「未来を創造する本道工業教育の推進」のもと、教員の資質・能力の向上、工業教育の一層の充実・発展に向け研鑚を積んだ。

　道工業高校長会は、研究主題に「未来を創造する本道工業教育の推進」を掲げ、研究課題に、①工業教育の活性化推進方策②生徒の特性などに対応した教育内容・指導方法の工夫・改善③これからの社会に資する工業教育の推進方策―の３点を設定。道内における工業教育の充実・発展を目指して研究を進めてきた。

　本年度の研究集会には、道内の工業科および工業科目設置高校の教諭など約９０人が参加した。

　初日の開会式では、猪股理事長があいさつ。高度情報化等の社会の変革にふれ「社会や企業と密接に連携したものづくり教育を行い、地域に優良な人材を輩出することが工業高校に求められている」と強調。その上で、研究集会が今後の工業教育における課題解決や教員の資質・能力の向上につながるよう期待を寄せた。

　引き続き、石狩教育局の平瀬一弘次長が来賓あいさつに立ち、各学校において実践的能力の育成を目指した特色ある取組を引き続き進めるよう求めた。

　続くオリエンテーションでは、全国工業高校長協会の佐々木哲理事長と道教委高校教育課の八丁正樹主査がそれぞれ登壇。

　佐々木理事長は、工業教育の現状・課題や高校教育をめぐる動きを説明。また、全国工業高校長協会における取組として、実践研究の内容や工業高校生が挑戦できる様々な場を提供していることなどを紹介した。

　八丁主査は、研究主題にかかわる工業教育の諸問題を解説した。

　このあと、㈱コンサドーレの野々村芳和代表取締役社長が「北海道コンサドーレ札幌の挑戦」と題して講演した。

　２日目は、電子機械、電気、電子情報技術、土木、工業化学、教育課程の６部会に分かれて協議。

　参加者は、工業教育に関する資質・能力の向上や、工業教育の一層の充実・発展を目指して協議を深めた。

(関係団体 2019-07-30付)