第６８回道高校農業教育研究大会　科学的視点で農業教育　４分科会と外部講師講話

（関係団体 2019-07-30付）

廣瀨部会長は教員一人ひとりの資質向上を求めた

　【旭川発】第６８回道高校農業教育研究大会、第２３回全国高校農場協会北海道支部大会が２３日から２日間、ベルクラシック旭川で開かれた。全道から１５２人が参加。研究主題「グローバル化に対応するため、科学的な視点をふまえた農業教育の実践」のもと４つの分科会を実施するとともに、外部講師による講話や講演を通して農業担当教員としての資質向上を図った。

　道高校長協会農業部会（廣瀨之彦部会長）と全国高校農場協会北海道支部（山城誠支部長）が主催。

　初日の開会式では、廣瀨部会長があいさつ。グローバル化への対応をはじめ、ＩＣＴ等を活用した取組、地域や産業界等と連携した産業教育の充実などについて、「一人ひとりの力の向上が必要。その力が集まって、学校の力になることを認識してほしい」と強調。知識や技能、実践力を高めるよう求めた。

　続いて、全国農業高校長協会の並川直人副理事長と上川教育局の河野秀平局長が祝辞。うち、並川副理事長は、同協会が食糧難の時代から高度経済成長期、現在に至るまで、国の農業、地域社会、地域産業を支える優位な人材を育成してきた活動を紹介。その上で、「人材育成、農業教育の振興によって尽力された北海道支部の諸先輩の先生方、関係者の皆さんに敬意を表する」と述べた。

　このあと、全国高校農場協会北海道支部の松田直也副支部長の祝文祝電が披露されたほか、当番校・旭川農業高校の田村弘樹校長があいさつした。

　続いて、主題「グローバル化に対応するため、科学的な視点をふまえた農業教育の実践」のもと、「産業技術・経営」「環境技術・創造」「資源活用・ヒューマンサービス」「農業クラブ指導」の４分科会などを行った。

　２日目は、文部科学省初等中等教育局参事官付産業教育振興室教科調査官、国立教育政策研究所教育課程研究センター研究開発部教育課程調査官の鈴木憲治氏が新学習指導要領に関して講話したほか、上野ファームガーデンデザイナーの上野砂由紀氏が「魅せる農業！～北国の気候・風土を生かした北海道ガーデン」と題して講演した。

(関係団体 2019-07-30付)